三味線コラム -No.48- 演奏中に糸が伸びないようにするには。

皆さんこんばんは。

書き込み遅くなってすいません。
2月は昔から『ニッパチは暇』なんて言いますよね。
家も仕事はそれほどでもないのですが、その代わりに業界の会合やら人と会ったり、
夜出る事が多くなります。

今日は、演奏会中に糸が伸びないようにする為の舞台に立つまでの前準備について書きます。

皆さん新年会は終わりましたか?

皆さん舞台に上がって演奏中に音が狂って困ったときありませんか?糸が狂っても演奏中はなかなか糸巻きを触って直す事は出来ませんよね。ですから、舞台に上がる前に、糸がなるべく狂わないように準備しましょう。その為のコツを今回書きます。
私の経験からですので、色々の方法があると思いますが、私のやり方です。

まずは糸は新しい方が良い音がしますので、演奏会前糸は替えると思いますが、会の当日に3本とも全部替えてしまうと、演奏中糸が伸びて大変な事になってしまいます。

三の糸は当日で良いんですよ。でも一と二の糸は、一週間前位に替えるのが良いと思います。下浚い(下合わせ)が必ずその時期位にあると思いますので、その時に糸を替えると良いと思います。

さて演奏会当日です。まず会場に着いたら、お化粧を直す前に三味線を組み立てて、三の糸を替え、駒を付けて自分の今回弾く曲のお調子に合わせて下さい。直前に合わせると、演奏中に糸はどんどん伸びって行ってしましますよ。

三味線を組み立てる時に、三味線の継ぎ目をしっかり入れて下さい。三味線を持って一度全体重をかけて三味線を入れて下さい。
あと音緒をよく胴側に押し込んで下さい。両手でぎゅうぎゅう押し込んで下さい。結構音緒の入りが緩いと、糸を張ると音緒が引っ張られて、そこから糸が緩んで音が狂うんですよ。

それが出来ましたら、糸巻きに糸が巻かれていると思いますが、その巻き方が緩いとまたそこから緩みますので、しっかり巻かれている事を確かめて下さい。緩んでいたら巻き直して下さい。

これで、一応準備終了です。少し三味線を弾いて下さいね。でも緊張のあまり弾きすぎてします人がいますが、そうすると糸が痛みますので、適当にして下さい。弾くと糸が適度に伸びて本番は伸びにくくなります。

そしていよいよ舞台に上がります。舞台に上がったら必ず一度は糸を三本弾いてみて下さいね。舞台のライト等で伸びていますからね。決して緊張していきなり弾き始めないで下さいね。

以上簡単ですが、やってみて下さい。今までよりずっと糸は狂わなくなると思いますよ。

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