三味線コラム -No.94 胴の話をしよう。

みなさんこんばんは。

今回は胴の話をしようと思います。
胴ですが画像にするのがとても難しいですね。
曲面でその上ピカピカですから、写り込みが避けられません。

まあそれを前提に画像は見てくださいね。
以下の画像を見てください。
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上の胴が綾杉胴の100万円以上の三味線に付ける胴、下の胴は家の練習用の三味線に付ける胴です。

みなさんいかがでしょうか?
色が違いますよね。同じ花林の胴なんですよ。
でも全然違います。

色だけで判断できないのですが、まあ上の良い胴の方が木が硬いです。
楽器の事しか分からないのですが、木は硬いほうが良いです。
音が良くなります。

胴は皮を張るところなので、重要ですよね。
三味線は少し前まであまり胴には気を使いませんでした。

棹が何より重要で、30年前ぐらいの三味線を見ると胴はあまり良い物が付いていませんでした。

しかしだんだん胴の重要性が認識されて、良い胴を付けるようになってきました。

三味線と言うのはバランスですので、良い棹の場合はやはり良い胴(木の硬い胴)を付けた方がバランスが良いですよね。

先日お客様が弾きにくいと言う三味線を持っていらっしゃいましたが、棹の比べて胴がすごく軽かったですね。

そうしますとバランスが悪い三味線になってしまいます。
バランスの悪い三味線と言うのは本当に弾きにくく、弾きにくいといい音もしませんね。
皆さん胴にも注目しましょうね。(^^)

亀ちゃんより
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当店亀屋邦楽器に色々な取材の依頼や修学旅行の学生さんがいらっしゃいます。 その時の取材や訪問の様子を掲載しております。また亀屋が注目する邦楽の話題を提供します。メールで私に演奏会の紹介して頂ければ載せていきたいと思います。(邦楽の演奏会に限ります。)ぜひ覗いてみて下さい。亀屋邦楽器(http://www.e-kameya.com/)
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