三味線コラム -No.95 胴の話をしよう・・・・続き

みなさんこんばんは。

今回も引き続き胴の話をします。

胴は四枚の花林を接着して胴にしてます。
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以上のようですね。
もちろん同じ花林の材料を使っていますので、木目などは合っています。
(日本人は無垢材が好きですね。違う材料を使うことを嫌いますね。)

接着面が以下です。
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最近までこの接着面に膠(にかわ)を使って接着しました。
接着材として膠しかない時代ですと、膠は20~30年経ちますと接着力が劣化してきます。

そうすると以下のように四枚の合わせた部分が開いてきてしまいます。
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皮を張る時に胴に相当圧力がかかりますので、それを繰り返すことで、胴にすき間が開いてきます。

すき間が開くと音が抜けてしまうので当然良くありません。

そうすると私たちは『胴付け』と言って一度四枚バラバラにして付け直します。

そうするとまた綺麗に胴が付いて、胴が再生されます。
今は接着剤も良くなっていますので、胴も隙間が出ずにぴったり付きますよ。

お値段ですが胴付けは6,000円位でしょうか。

皆さん時々胴を眺めてくださいね、すき間が開いてるかもしれませんよ。

亀ちゃんより
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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

当店亀屋邦楽器に色々な取材の依頼や修学旅行の学生さんがいらっしゃいます。 その時の取材や訪問の様子を掲載しております。また亀屋が注目する邦楽の話題を提供します。メールで私に演奏会の紹介して頂ければ載せていきたいと思います。(邦楽の演奏会に限ります。)ぜひ覗いてみて下さい。亀屋邦楽器(http://www.e-kameya.com/)
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