三味線コラム -No.129 江戸時代の三味線は細い!

皆さんこんばんは。
今日は寒いですね〜〜北海道は大雪だそうです。
スキー場は雪が無くて困っていたようですので、スキー関係者には朗報でしょうね。

さあ三味線の話題に移りましょうか。

この”櫻”に限らず、昔の三味線は細いですね。
桜は今の長唄の三味線の太さの8割位しかありません。
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我々の使っている尺貫法ですと、櫻は6分3厘、今の長唄は8分1厘です。
6分と聞くと私たちは相当細く感じます。

因みに、いま矢印のところの寸法を出すと三味線全体の寸法が大体決まります。
例えばここが8分1厘ですと、棹の下の方は3厘〜5厘増しの8分4厘〜6厘面幅になります。

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その割に天神が大きいように感じます。

ですので昔の浮世絵は天神が大きく描かれていますね。
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こちらの歌川国貞(天明6年〈1786年〉 – 元治元年〈1865〉)の浮世絵の三味線は家の “櫻”に近いスタイルをしていますね。

棹の割に天神と胴が大きい。
この絵の三味線にも胴のところに蒔絵が描かれています。
糸巻きは”櫻”と同じデザインの糸巻きが使われているように見えます。
その頃のスタンダードな糸巻きなだったのでしょうか?

糸巻きを見ているから、糸巻きの調子が悪くて、
"お浚い会が近いから三味線屋さんに持っていかなくちゃ。"
なんて思っているのかな。

ン〜〜〜、想像力が広がります。(^^)/

亀ちゃんより
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