三味線コラム -No.194 面白い浮世絵。(三味線亀ちゃん)

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。

先日 8/3(金)毎年両国江戸東京博物館で行われていた、
イベントを今年は上野の東京文化財研究所さんとコラボ開催したのですが、
とても興味深い開催となりました。
午前中が我々職人の実演で午後が文化財研究所さんのパネルトークや
講演でした。

我々はこの様にエントランスで実演しました。

こちらの研究所さんは色々な資料を持っていらっしゃって、
この会場の我々が実演していた後に面白い絵が貼られていました。


こちらは江戸時代の三味線屋さんです。
左上に”三味線屋”と書いていますね。
昔は琵琶も売ってたんですね。
右側の琴の前にある道具は張替え台ですね。
いま我々が使っているのとほとんど変わりません。
右上にあるのは多分皮を張る時に皮を湿す手ぬぐいでしょうか?
我々も皮を張った後このように手拭いを干しているので、
同じなんだな〜〜と思って見てました。
左上の三味線と一緒に並んでる葉っぱはムクの葉でしょうか?
三味線の糸巻などを修理する時は今でも使います。
職人さんの前の桶に入っているのは刃物を研ぐ石でしょうか。
職人さんは三味線の修理が終わって音出しをしている所でしょうか。
多分長屋の一室の風景ですよね。
今でもやり方は江戸時代から変わっていないと確認できました。

次がまた興味深い絵です。

これはどうゆう絵なのでしょうか。仲間と話し合ったのですが
三味線を籠に入れて売ってますね。
三味線屋さんが昔の豆腐屋さんのように街を流して売ってたのでしょうか?
面白いですね。
研究所の方に聞いてみたのですがよく分からないということでした。
三味線の資料を探していたら出てきたそうで説明は付いてなかったそうです。
想像力を掻き立てられますよね。

私はこう想像しました。
江戸時代は街で流しで売っていても、
”三味線一丁ちょうだい!”と声が掛かったのではないのでしょうか。
三味線はとっても庶民にとって身近な楽器なんだったんだなと。

亀ちゃんも三味線がまた皆さんにとって身近な存在になれるように、
頑張っちゃおうかな〜〜 と思ったイベントでした。

さて次回は私夏休みでコラムお休みします。

皆さん元気に夏を乗り切りましょうね。
次回は9/6(木)掲載予定です!(^^)/

三味線亀ちゃん
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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

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