三味線コラム-No.249 象牙の撥の型直し。(三味線亀ちゃん)

皆さん明けましておめでとうございます!三味線亀ちゃんです。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回は大きな象牙撥を小さく形を直して使えるようにするという
作業をご紹介したいと思います。

時々大きな撥を小さくして使いたいとお話を頂いたり、
中古の撥を小さくするといい撥になるので撥の形を変える事があります。

今回は丸撥(一本の象牙で作った撥)でご説明しますね。

上記の象牙の40匁相当の丸撥を右側の25匁の木撥ぐらいの大きさにしようと言う例です。

木撥を象牙の撥に重ねてみたのですが全体の長さが長いのと
撥を持つあたりから上の脇の部分を削ります。
長さはですね切らないこともあります。
全体のバランスが切ることで崩れて悪くなる場合があるので
一度お尻を切らないで使って頂いて使いにくければ
切るようなこともあります。切るのはいつでもできますから。

脇は削りますね脇にカーブがつかないと撥にしなりが出ませんので
これは削ります。


このように象牙の撥の持つところ(手元)が大きい撥は厚いので
このままではにぎりにくいのでこちらも厚みを削って直します。
この時はにですね撥のお尻の部分を削りすぎるとバランスが崩れて
弾きにくい撥になるのである程度お尻の部分は大きめにします。
握る手元は細くお尻は太めにです。
結構お尻の大きさは弾きやすさのためには重要です。

後はですね昔の撥は先が薄い場合がほとんどですのでこのように開きが大きい
撥の場合は開きが短くなりすぎない程度で先を削ります。
そうしますと撥に厚みが出て今でも使える撥になる事もあります。
厚みが出るかどうかは撥によって違いますので削る前にどれくらいまで先を
削るかよく観察します。
あまり厚くならない場合は使う方とよくお話しして納得していただける
範囲で厚みを出します。
この厚みの出し方(しなりの出し方)がお店の腕の見せ所ですね。

左側は木撥の25匁程度に直した象牙の撥です。
こちらの撥も右側の撥のように飴色でしたが
削ると結構新しい撥のように白くなります。
どれ位白くなるかはその飴色がどれ位奥まで染み込んでいるかによって
ですのである程度やってみなければわからないのですが。
5年以下ぐらいの染みですと元通りに白くなるケースが多いいです。

象牙は硬いですので削るのは大変で磨いてきれいにするまで
時間がかかるのですが、きれいに撥が蘇ると、とても嬉しい瞬間です。

三味線亀ちゃん
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