皆さんこんばんは。
寒くなってきましたね。
東京も寒いですよ。乾燥もしてきました。
でも三味線にとっては乾燥はいいですね。
音が冴えてきます。張替えも乾燥していた方がしやすいです。
この時期の張替えはお勧めですよ。
さて今日は前回に引き続き糸についてです。
三味線のお稽古をしている方は通常は一つのジャンル例えば長唄とか地唄とか津軽をやっているので、糸を買うときも一二三と決まった太さの3種類の糸を買うと思います。
家にも糸を買いに来る方で、例えば『3の糸下さい。』と言う方がいます。私は『3の何の糸ですか?』と聞くと『!?』となる方がいらっしゃいます。
糸はすごく種類があるのです。以下に糸を並べてみます。
あくまで一例ですが、
以上のように、三味線のジャンルごとに糸は違います。
三味線の糸は一二三の各糸ごとに15~20位種類はあるでしょうか、プラス一二三ありますから、組み合わせは膨大になります。
この組み合わせが各ジャンルの三味線ごとに違います。
上の写真を見て頂くと一の糸が特に色々ですね。一の糸はサワリが付きますので、微妙な音質にこだわるので、糸の太さも細かく違うからでしょうか。
三味線の糸は通常絹糸です。
絹糸を撚って三味線の糸にするのですが、絹糸だけで糸にするのは珍しいと思います。
中国や韓国の楽器も絹糸を使いますが芯には金属線を使って回りを絹糸で巻いていきます。
絹糸だけですと糸が延びるのでチューニングが難しいのですが、音は良いですからね。
三味線の演奏家はその延びを上手くコントロールしながら演奏します。
これは私が演奏会等で見ているといつも感心しながら見ています。
この名人芸的な事は手先が器用な日本的だなと思います。
最後に糸の番手がありますが、糸の番手は糸の太さを表していると思っている方が多いいと思いますが正確に言いますと重さを表します。
先日丸三ハシモトさんと言う糸屋さんがいらしてその事についてハシモトさんのHPに説明が載っているので、引用させてもらう許可を頂きましたので、以下に引用します。
これは知識として覚えておくといいと思います。
亀ちゃんより
http://www.e-kameya.com/
「三味線糸は13-2、13-3などと書いていますが、これは太さを表しているのですか?
これは太さの単位ですが、元々絹糸の重量(匁)を表しています。製造工程の「目方合わせ」においてこの太さを決めていきます。
例えば15-1だと15匁の原糸から50本とった糸が一の糸となり、
13-2だと13匁の原糸から100本取った糸が二の糸となり、
13-3だと13匁の原糸から200本取った糸が三の糸となります。
(2020年1月17日に丸三橋本さんに問い合わせて250から200に訂正しました。)
頭の数字が大きくなるほど糸も太くなっていきます。
またお琴の糸の「17半」や「18番」というのも重量(匁)を表しています。
例えば17半だと17.5匁の原糸から10本とった太さの糸となり、
18だと 18匁の原糸から10本とった太さの糸となります。」
丸三ハシモト良くある質問より引用
丸三ハシモトさんのHP
http://www.marusan-hashimoto.com/index.php
津軽三味線の糸の事を調べています。
糸の番手の違い=太さ…というか重さで音色の近いがどうなるのか、知りたいと思っています。一弦は強く、三絃は伸びやかな高音を、二弦は安定した響く音を…と目指していますが、糸の番手を替えてみたら違いがあると思います。
ところで、丸三さんのHPには、番手の表示で、三絃については、13-3は、13匁から200本とる…と記述されているように思いますが、御社の記述だと250本取るようになっています。どちらが正しいのでしょうか?ご教示下さい。
宜しくお願いいたします。
田鎖秋男さんこんばんは。コメントありがとうございます。
糸で音色はかなり違ってきます。
太さもそうですがメーカーを変えると同じ太さでも
音色が随分違います。
撥との摩擦も変わるので弾き味も変わると思いますよ。
13-3の糸の件ですが本当ですね丸三さんのHPにha200本と書いてありますね。
明日以降丸三さんに確かめてみます。
はっきりしたら追記しますね。
亀ちゃんより
本日丸三橋本さんに問い合わせしまして”13-3は、13匁から250本とる”から”13-3は、13匁から200本とる”に訂正いたします。
田鎖秋男さんご指摘大変ありがとうございます。
三味線亀ちゃんより