三味線コラム-No.330. 駒が壊れたら直るのか。(地唄駒編)

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。

最近演奏会のフライアーをもらう事が多くなっております。
秋だなーと私は思います。
業界の風物詩ですね〜〜〜
秋は演奏会シーズンですからね〜〜
今日は演奏家の方達がばったりお店で出会っていましたが
お互いお忙しそうでした。(^^)
いい事ですね〜〜〜〜

さて今回は地唄の水牛の駒はどこが壊れるかをやりたいと思います。

全体的に薄くは作らないので角がかけたりする事は見た事はありません。
駒が糸のプレッシャーで潰れることもありません。

材料が水牛のツノなので全体的にヒビが入ってきます。
これは材料の特徴で前回の象牙の駒のように作りが薄いからヒビが入るのではなく、
材料の特徴で全体的に細かヒビが入ります。
これはしょうがないですね。音には関係ないので気にせず使いましょう。
水牛の駒はとても貴重になっているのでなるべく長く使い続けましょう。

あとは水牛は柔らかいので糸を乗せる部分の溝が深くなりやすいです。
ですので当店はなるべく最初は浅く溝をつけているのですが、
駒を付ける時はなるべく引き摺らないように駒を付けましょうね。


地唄の駒の最大の問題は裏に付いている金属がとれてしまう事でしょう。
材料が違う物が入っているので三味線はさわりがついて糸が大きく振動しますので
長い間に金属が浮いてきてしまい最終的にはとれてしまうこともあります。
弾いていてビリビリという音がすると裏の金属が浮いてきている証拠ですね。
とりあえず親指でぎゅっと押し込むとその日一曲ぐらいは持つかもしれません。
当店の持ってきて頂ければ直しますが直せばずっと使えるかというといずれは
また浮いてきてしまいます。

繰り返し直しながら使うのが現実的だと思います。
諦めずに修理してください。

ということで水牛の駒は大変貴重になってきているので長く大切に使いましょう。

三味線亀ちゃん
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