三味線コラム -No.179 大きな大きな三味線(三味線亀ちゃん)

みなさんんこんばんは三味線亀ちゃんです。
今回は少し早い亀ちゃんブログになります。
と言うのは是非お知らせしたいニュースがあります。

今回亀屋はとても大きな三味線を再生させました。
どれ位大きい三味線というと

こんなに大きいのですよ!
この三味線は「豪絃」と申しまして、七世杵屋佐吉先生が所有しております。
こちらの豪絃、七世佐吉先生のおじい様名人と言われた、四世杵屋佐吉先生が、
大正時代に考案した三味線です。

なぜ大正時代かが分かるというと、豪絃の胴の内側にちゃんと書いてあるのです。

大正13年 6月吉日と書いてあります。
このように昔の三味線には製造年などが書いている事が多いいので、
皆さんも古い三味線を持っていたら三味線の胴の内側を見てみると良いかもしれませんね。

大正時代というと大正デモクラシー、自由な空気の中、豪絃は作られたのでしょう。
宮城道雄先生も、十七絃等やはりこの時代に新しい楽器をお作りになってます。

今回はこの豪絃を50年振りに皮を張りかえようという事になりまして、亀屋が張り替えました。

日本で一丁の三味線ですので、張り替えするのにも、こんな大きな胴を張る道具がありません。
最初は太鼓屋さんに頼もうかと言っていたのですが、やはり自分でやらなくてはという事で、道具作りから始めました。
張り台(張り替えする時の台)をまず作りました。

大きいでしょ。左側が普段使っている張台です。

これで張っていこうとなりまして、今回はカンガルーの皮を張りました。
時代ですね〜〜〜

張り替える前の皮はこのような状態でした。

かなり傷んでいましたので、張り替えもやむなしですね。
皮も普段使う皮と比べると大きいですよ。

張っている最中がこのようです。


糸巻きなんかも大きいですよ。

音緒も特大サイズです。

この豪絃が来週12月13日(水)第111回佐門会で演奏されます。
私も観に行きますが、これは聞き物ですよ。

この豪絃は今まであまり弾かれる事がなかったようです。
大きすぎて三味線のように弾くと勘所に手が届かなかったようで、
お蔵入りしてたのですが、今回七世佐吉先生の手で、新しい奏法で演奏されるようです。
以下にプログラムを載せますので、興味のある方是非お越しください。

今月号の邦楽ジャーナル豪絃の記事が載ってます。
http://www.hogaku.com/news.html

チケットは以下の佐門会のHPから買えますので、是非豪絃披露の会を見にきてください。
http://www.samonkai.com/index.html

三味線亀ちゃん
http://www.e-kameya.com/

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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

当店亀屋邦楽器に色々な取材の依頼や修学旅行の学生さんがいらっしゃいます。 その時の取材や訪問の様子を掲載しております。また亀屋が注目する邦楽の話題を提供します。メールで私に演奏会の紹介して頂ければ載せていきたいと思います。(邦楽の演奏会に限ります。)ぜひ覗いてみて下さい。亀屋邦楽器(http://www.e-kameya.com/)
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