日髙洋輔の奮闘記その十一
“糸巻きすげ”
三味線の”糸巻きすげ”という仕事をしました。
新しい糸巻きをその三味線に合わせて、一つ一つ丸く、削っていく作業なんですが、
これがまた、根気のいる作業(°_°)
三味線は一つ一つ手作りで作られているので、糸巻きも一本一本、削り合せていかなければいけません。
削り過ぎたら、その糸巻きは使えなくなるので、ひと削り、ひと削りに全神経を集中(*_*)
一時間から二時間ぐらいで仕上げます。
はじめの頃は半日ぐらいかかっていたのが、今ではだいぶ早く、できるようになりました。
しかし、隣で同じ作業している親方は言います。
「この年になってやっと、糸巻きの良い具合が分かってきたな」
……職人への道はまだまだ続く。