三味線コラム -No.29-三味線屋さんに初めて行く時は・・その二

みなさんこんばんは。三味線屋さんで三味線を買う時のその二を書きます。え~その一で書いたように、三味線のやりたいジャンルが決まったら、いよいよ、三味線を買いましょう。

その時我々が気をつけるのは、『その人に合った三味線を薦める』と言う事です。

男性・女性・年齢・体格それぞれですよね。よく女性の方が、『この三味線重くて弾きにくい』と言う方がいます。これは典型的で、お三味線がこの方に合っていないんですよ。

三味線が悪いんじゃないんですね。女性の方に重い三味線を持たせても、重いだけで使いにくいんですよ。確かに三味線の木は硬い方が良いんですけ ど、硬いと言う事は重いんですよ。三味線の棹が重いとバランスをとる為に胴も重くしなければいけなくなって、さらに重い三味線になってしまいます。

逆に男性に軽い柔らかい木の三味線を渡してしまうと、木が柔らかいんで、すぐカンベリ(棹のポジションを押さえるところが削れてしまう事)してしまいます。男性の若い方の津軽をやっている方ですと、硬い木でもカンベリがします。柔らかい木だともう大変です。

このように弾く方の技量や性別・弾き方を見極めて、三味線をお薦めしないといけないと思ってます。

三味線は家電製品と違って、商品名が同じなら皆同じではありません。木なので一丁一丁違うんですよ。

この違いを理解して三味線を選ぶと言うのは、なかなか、普通の方は難しいと思うので、三味線屋さんで選んでもらうと良いと思います。(普通、三味線を見ても硬い柔らかいはなかなか分かりません。)

以上の事を考えながら、私は三味線を薦めています。

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亀ちゃんより

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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

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