三味線コラム -No.37-最近のべっ甲撥

皆さんこんばんは。
今日は最近のべっ甲撥について書きます。

べっ甲撥というのは握る部分は主にプラスチックで先にべっ甲がついた撥です。
お値段が高くなると手元に水牛や一番いいものは象牙を使います。

べっ甲撥は津軽三味線や地唄三味線等で使います。
象牙撥より先がしなりますので、津軽なんかは象牙撥ですと、先を折ってしまいますので、べっ甲撥をみなさん使います。

家はべっ甲屋さんからべっ甲撥を仕入れて、必要ならば先のしなりの調整をして、販売しているのですが、最近べっ甲の先が薄くなりましたね。
べっ甲の先の厚い撥が少なくなりました。

べっ甲も象牙と一緒でワシントン条約で輸入が禁止ですから、べっ甲屋さんは以前に仕入れているべっ甲を使っているのですが、だんだん先の厚いべっ甲がなくなってきているようです。

家は仕入れるならば先の厚い撥が好きです。
なぜなら先が厚ければ、お客様の好みに先を調整できるからです。
撥は本当に好みですので、先の厚さやしなり具合はお好みですので、お客様の好みに合わせて、撥先を調整するのは三味線屋さんの腕の見せ所なのですが、撥先が薄いと、その調整ができません。

仕入れたままで、お渡しすることになります。
それで良ければいいのですが、演奏技術が上がってくると、好みが出てきます。

ですので、べっ甲屋さんから仕入れる時は調整ができるぐらいの厚さの撥が欲しいんです。

べっ甲は見た目の柄を重視しますので、見た目がいい方がいいのですが、うちの場合もちろん両方あったほうが良いのですが、厚みがいいほうが良いですね。

津軽三味線は男の若い方が多いいので、力があるので、べっ甲は厚みが欲しいなと思っています。

でもべっ甲屋さんも一生懸命やってくれてますので、上手く話し合っていいべっ甲撥をお店に並べられればなと思っています。

べっ甲撥を見て最近悩んでいる私です。

bekkoubachi
亀ちゃんより
http://www.e-kameya.com.

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