三味線コラム -No.40-よい撥を見ました。

みなさんこんばんは。
この間、素晴らしい象牙撥を見ました。お客さんがお持ちになったのですが、材質に魅了されました。
いま、もうなかなか無い撥でしたね。父もも見た瞬間『これは良い撥ですね。』と言ってました。私の見る目も出来て来たなと思って、ちょっと心の中でガッポーズです。(笑)

象牙撥は『ハード』と『ソフト』と言う大まかな区別があります。『ソフト』材は主にハンコに使います。この『ソフト』材は撥には向きません。柔ら かすぎます。撥は三味線の糸を弾く道具ですので、撥の材質で音が如実に変わります。撥は『ハード』材でないと良い音が出ないと思います。

『ソフト』と『ハード』材の違いは、なかなか普通の人は分からないと思います。我々は持った感じ、重さ、つやの具合等で判断します。撥を買いに いって、『これ撥の目も良いしサイズもちゃんとあるし何で安いのかな』と思うと『ソフト』材だったりします。ソフトとハードと比べると全然つやが違いま す。ソフトは軽いし何となくつやがぼけてます。

今日の最初に見た撥はハード材の中でも特に良かったんですよ。つやがピカピカしてました。このつやは材料が堅くないと出ないつやでした。

『象牙も2種類の材質がある』と皆さんも覚えておいて下さいね。

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亀ちゃんより
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