みなさんこんばんは。
今月はテーマは胡弓ということで書きます。
今回は胡弓の弓ですね。
胡弓の毛は馬の毛です。これはバイオリン等といっしょです。
現在の胡弓の毛は中国産です。
昔は安かったのですが、現在は値段も上がってきていて、長い毛が入手しづらくなっています。
上が60cmの毛で下が70㎝の毛です。
あと当店では80cmの毛を扱っていますが、80cmの毛は入手しづらくなっています。
上手い方ほど長い毛を使うようです。
弾く時に扱いが難しいですが、長いストロークで使えますので、いい音が出ます。
当店は普通の方は60cmの毛の長さの弓を使っていただいてます。
当店お客様にお渡しするときに松ヤニを付けて、弾けるようにしてお渡ししてます。
あと越中おわらでお使いになる弓は毛の長さがもっと短く,毛の量も上記の毛の2/3位です。
おわらは練り歩きますので、軽い弓が好まれますので、そうなってます。
今回気付いたのですが、弓の持ち方も様々ですね。
家の人の弓の持ち方を画像で紹介します。
ちょっと違いますよね。
多分持ち方も色いろなんだと思います。
日本の胡弓はこの指で毛の張り具合を調整します。
バイオリンの弓などは、テンションは指ではなく、調整金具のようなものが付いていて、弾く前にテンションを調節できます。
ある先生に言われたのですが、上手い人ほど毛の張りは緩くした方がいいそうです。
なぜかというと上手い人は指で弓の張りを自分のいいように調整できますので、毛の張りは緩い方がよく、初心者の方はそれが出来ないので毛の張りをある程度張ってあげた方がいいそうです。
このお話しを聞いた時、私とても感心しました。
とても日本らしく思ったのです、細やかな部分を大切にして微妙な音色を大事にする日本人らしいなと思いました。
西洋の考え方は最初からある程度どんな人が使っても弾ける、日本の場合は技術を習得するまでは難しいですが、一度習得すると細やかな操作が出来ると。
これは日本の技術全般にいえることだなと思いました。
弓の毛の張り方一つとっても、日本人らしさは出るのだなと思った次第です。
当店の胡弓のページ
http://www.e-kameya.com/product/07_kokyu.html
亀ちゃんより
http://www.e-kameya.com/