三味線コラム -No.74象牙の長唄の駒の美しさ。

皆さんこんばんは。
今日は象牙の駒の美しさについて書きます。

長唄の駒は、練習用の舎利駒(牛の骨)と演奏会用の象牙の駒,主に二種類あるのですが、
どちらも美しい造形をしています。

特に象牙の駒ですが、象牙は硬くてしなやかさがあるので強度を保てるので、ぎりぎりまで薄く作る事が出来ます。

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↑こちらが舎利駒

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↑こちらが象牙の駒。
色は撮影の具合ですので、気にしないで下さい。
こう見ると家の舎利駒も良く出来ているので、あまり変わらない感じですが、
指を当ててみると、

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↑こちらが舎利駒です、裏から指をつけています。
この指の透け方と

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こちらが象牙の駒です。
こちらの方が、指か透けていると思います。
このように、象牙は薄く作る事が出来ます。

上の舎利駒も良く出来ているので、普通の舎利駒よりずっと薄く出来ているのですが、
やはり象牙にはかないませんね。

この象牙の駒に四ツの皮で弾くと長唄らしいいい音が出ます。
犬皮に象牙の駒を付けてもあまり舎利駒と音が変わりませんが、四ツ皮に付けると、
舎利駒とは明らかに音が変わります。

私はいつも象牙の駒を見ると、ここまで薄く作る駒の職人さんの技術に感心します。
『いい仕事ですね〜』と言う感じです。

唯一の弱点は薄く使っているので、長い間に歪む事ですかね。
ですので、舎利駒もそうですが、象牙の駒は特に弾き終わったら、糸から外してもらって、駒箱にしまって下さい。

それによって、駒のゆがみも防げますし、割れる事も防ぐ事も出来ます。

美しい女性と思って大切に扱って下さい。(^^)/

亀ちゃんより
http://www.e-kameya.com/

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