三味線コラム -No.103 忍び駒がしのぶ訳

皆さんこんばんは。

家はお店が東京なので、忍び駒という三味線の音を小さくする駒が結構売れます。
東京はマンション住まいの方や、家が隙間なく建っているので、例えば平日に会社から帰ってきて三味線を練習しようとしてもご近所が気になります。

ですので忍び駒が活躍します。
今回は忍び駒がなぜ音が小さくなるのかを画像を使って説明したいと思います。

忍び駒はこのように胴にのります。
20150430silentkoma01
本来駒は皮の所(この画像で言うと空間になっている所)に駒がのっているので、皮が振動して音が出ます。
忍び駒は矢印の所(胴の木の所)に駒が乗るので、皮がほとんど振動しないので音が大きくなりません。
違う角度から見てみましょうか。
20150430silentkoma02
この角度だと分かりやすいですね。
皮を跨いで胴の木の所にのせてしまうのです。
よく考えましたね。音が全く出ないと、練習になりませんので、忍び駒は多少は音が出るので、練習もよく出来ます。さわりも付きますので三味線本来の音で練習ができます。

通常の駒と比べてみると、
20150430silentkoma04
こんなに長さが違います。

素材は今はプラスチック製ですが、昔は木で作っていました。
木の方が風情がありますよね。
家でも木(桑製)の忍び駒を扱っています。
20150430silentkoma03

どちらにするかは好みですね。
ちなみに桑製忍び駒は4,200円(税抜き)
プラスチック製は517円(税抜き)です。

ご来店頂けば忍び駒で試し弾きができますよ。

来週はゴールデンウィークでブログお休みします。

亀ちゃんより
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