皆さんこんばんは。
ゴールデンウィークは如何だったでしょうか。
良いお休みは取れましたか?
東京は珍しく期間中雨が降りませんでした。
私は家の片付けなどができて有意義でした。
さて今日は胴の寸法について書きます。
胴の寸法も地域,ジャンルによって様々なのですが、
大まかに分けると長唄用胴、中棹用の五厘大胴や一分五厘大、太棹用の五分大があります。
この”五厘大”とか”一分五厘大””五分大”の意味は分かりますか。
私も修業していた頃?????な感じで意味がわかりませんでしたが、
今は分かりますよ。
胴の大きさの基本は長唄の胴の寸法です。
長唄胴の寸法ですが長手が6寸5分 短手が5寸9分です。
”長手”と”短手”とは胴は長方形ですので、長さが長い方が長手、短い方が短手と言います。
下に画像を載せます。
寸法の測り方は胴の表面の丸いところは寸法に入れず、以上の所まで測ります。
この長さが長唄胴ですと長手6寸5分(約19.7cm)、短手5寸9分(約18cm)です。
この長唄胴よりも長手短手共に5厘づつ長い胴が五厘大です。
長唄胴より1分5厘づつ長いと1分5厘大、5分づつ長いと5分大の胴になります。
それぞれの寸法を書いてみると
長手 短手
長唄胴 6寸5分 5寸9分
5厘大胴 6寸5分5厘 5寸9分5厘
1分5厘大胴 6寸6分5厘 6寸5厘
5分大胴 7寸 6寸4分
となります。長唄胴と5分大の胴をセンチで比べると、
長唄胴(約19,7cm, 約18cm) 5分大胴(約21.2cm, 約19.5cm)です。
胴が大きくなると中の空間が大きくなりますので、大きな音が出るようになります。
でも棹もバランスをとって太くしないといけませんので、大きければ良いというわけではありません。
何事もバランスですね。
長唄胴は細棹に5厘大は小唄や民謡等中棹、1分5厘大は地唄等の中棹、5分大は太棹の津軽三味線に使います。
でも色々カスタマイズがありまして男の長唄の先生ですと棹を硬い材料で少し太めに作る場合バランスをとって5厘大の胴を使ったりもします。
弾く方が弾きやすいのが一番ですのであまり縛られてもいけないなとも思ってます。
ある程度柔軟にしていかなければいけないなと思ってます。
地唄の胴も関西などでは2分大を使っている流派もありますし、色々ですね。
良い悪いではなく弾く曲や演奏スタイル、弾き方、構え方等によって胴も変わってきます。
けれどもジャンルによって胴はある程度決まってきますので、あまり外れるのもどうかなとも思います。
悩ましい所ですね。
でも基本の胴の寸法を知っている事は重要ですので、これは押さえておきたい所です。
さて来週は胴の丸みについて書きます。
亀ちゃんより
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