三味線コラム -No.107 梅雨時の三味線のお手入れ。

みなさんこんばんは。

東京もいよいよ梅雨入り間近で梅雨入りした地方もあると思いますが、
三味線にとってこの時期は一番気を使う時期ですね。
糸や皮が湿度を吸って音も冴えなくなりますね。

この時期になると湿気対策のブログを毎年書いていますが、前回と重なるかもしれませんが、皆さんに再度気をつけて頂くために、今年も梅雨時の三味線のお手入れについて書きたいと思います。

三味線をお家で練習し終わったら、まずはツヤ布巾で三味線全体をいつもより念入りに拭いてください。
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三味線に湿気が残っているとよい事がありません。

その後和紙に入れて下さい。和紙は湿気を吸ってくれます。
当店は和紙の外側にビニールを付けてお客様にお渡ししてます。
これはビニールが外からの湿気を防いでくれるためです。

和紙を2〜3枚重ねて入れる方もいらっしゃいます。
これもいいと思います。

その後和紙の口の部分を紐できつく縛ってください。
これは結構重要で、外からの湿気の侵入を防ぎます。
これをすると皮が破れにくいように感じてます。
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この後胴袋や長袋に入れてしまうのが良いと思います。
この時期は長袋の方が三味線全体を包みますので、より良いように思います。

この時に糸巻きは緩めてしまってください。
梅雨時によくあるのですが、糸巻きを固く入れたままにしていると、糸巻きが湿気を吸って膨らんで動かなくなってしまいます。

もし動かなくなったら天気の良い日に1日陰干ししておくと糸巻きが乾燥して縮んで動くようになりますし、ドライヤーの風を当てるのも良いと思います。
ドライヤーの場合あまり長時間やると、糸巻き金物の接着が溶けて金物が取れてしまいますので注意してください。

家に持ってきていただければ上手くとります。
毎年この時期に数名の方が糸巻きが動かなくなった方が当店を訪れます。

その後弾かない時は桐の立て箱やタンスに入れて保存すると良いと思います。
桐は湿気が多良い時は湿気を吸って少ない時は吐いて湿気を一定にしてくれます。

桐の立て箱は胴の部分を桐の箱に入れますので、皮の部分の状態を一定にします。
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桐タンスは三味線全体を桐の箱の中に入れますので、より良いと思います。
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桐のタンスが一番良いのですが、お値段が高いのが難点といえば難点です。

現在当店で再生品(中古)の桐のタンスがありまして、3万5千円(税別)で販売しています。
なかなか良い状態の桐の三味線タンスは出ませんので興味のある方は当店にお問い合わせください。

皆さん参考にしてくださいね。(^^)/

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亀ちゃんより
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