三味線コラム -No.125 江戸時代の三味線お見せします。

皆さんこんばんは。
今回から何回かに分けて当店所有の江戸時代の三味線をご紹介します。

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画像上の三味線が当店所有の江戸時代の三味線です。
下が現代の長唄の三味線です。
一目瞭然棹が細いですね。それと胴も小さいですね。
長唄の三味線と言えば細棹ですので、現代私たちが使っている三味線の中では、細い三味線です。
江戸時代の三味線と比べると、津軽三味線みたいに見えますね。(笑)

でも面白いのは棹の長さは同じです。(2尺6分 625mm)
この三味線の長さは、一部を除いて三味線共通です。
江戸時代から棹の太さや胴の大きさは変わっても棹の長さは変わらないのです。

江戸時代の三味線の江戸時代の風俗画を見てください。
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(三味線とその音楽 音楽之友社より抜粋)

家の江戸時代の三味線と似てますよね。
棹が細い。
私昔は浮世絵などの江戸時代の三味線の絵はデフォルメして書いていると思っていました。
でもこの江戸時代の三味線や幾つかの江戸時代の三味線を見て、正確に三味線を描いているのに気付きました。
江戸時代は、このように細い三味線だったんですね。

なぜ家の所有の三味線が江戸時代だと分かるかというと、通常は、桐の箱などに三味線が入っていて、その裏書き等にちゃんと文章で、由来が書いてあるのですが、家の三味線には箱がありませんでしたので裏書きはありませんでした。
しかし焼き印が押してあるんですね。
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胴と棹に焼き印が押してありまして、これをですね。
先ほどの本に江戸時代の石村近江作った三味線の資料が載っていて、比べてみますと、
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(三味線とその音楽 音楽之友社より抜粋)
同じだと思われます。
ですので、当店所有の三味線は石村近江作の江戸時代の三味線と判断していいのではと思っています。まあ伝石村近江作とは言えるのではないでしょうか。
石村近江は江戸時代の三味線の名工です。

石村近江についてWikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%9D%91%E8%BF%91%E6%B1%9F

この三味線を次回から紹介したいと思います。

亀ちゃんより
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