三味線コラム -No.128 江戸時代の三味線”櫻”の糸巻き。

皆さんこんばんは。

今私テレビのドラマ”下町ロケット”を見ているのですが、
手仕事もフォーカスされていて、視聴率が良いそうなので、また手仕事が見直されてきて嬉しいですね。

今回は当店所有江戸時代の三味線”櫻”の糸巻きをご覧に入れたいと思います。

今の糸巻きは以下です。
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この糸巻きは現在使われている代表的な黒檀面取りと言われる糸巻きで、形が六角形です。

こちらが”櫻”の糸巻きです。
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糸巻きの材料は今の三味線と同じ黒檀です。
今の糸巻きとの違いは細工の細かさあると思います。
今の糸巻きは六角形ですが、この糸巻きは、細かい筋が入っていますね。

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今でもこの形を作ることはできると思うのですが、作業時間がとてもかかりますので手間代がとても合いません。

見ると綺麗ですよね。
糸巻きの頭にも細工があります。
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仕事が細かいですね。
櫻の糸巻きは光っていますよね。
これは何か塗ってありまして、漆を塗っているのではないかと思います。

杵屋佐吉先生の江戸時代の三味線”野路”には、金漆が塗ってあります。
杵屋佐吉先生所有”野路”のページ
杵屋佐吉先生HPより
http://www.samonkai.com/library/sakichi_library01.html

江戸時代に限らず昭和30年代までの三味線には、いろいろな形の三味線が付いています。
昔は糸巻きを作る職人がたくさんいて、いい三味線には、お店お店でいろいろ工夫していろいろな糸巻きが付いていたようです。

手仕事が全盛の時代には色々な作品が生み出されたのでしょうね。
糸巻きは直すことが多いいので、短くなると取り替えてしますので、
我々が今見ることができない、珍しい糸巻きがたくさんあったのではと思います。

亀ちゃんより
http://www.e-kameya.com/

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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

当店亀屋邦楽器に色々な取材の依頼や修学旅行の学生さんがいらっしゃいます。 その時の取材や訪問の様子を掲載しております。また亀屋が注目する邦楽の話題を提供します。メールで私に演奏会の紹介して頂ければ載せていきたいと思います。(邦楽の演奏会に限ります。)ぜひ覗いてみて下さい。亀屋邦楽器(http://www.e-kameya.com/)
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