皆さんこんばんは、三味線亀ちゃんです。
前回コラムNo.135のさわり溝についての続きを書きます。
もしよかったら、No.135の三味線亀ちゃんのコラムを見てから、読んでくださいね。
さてさわり溝に糸を載せるとサワリが付くかと言うとそうではないんですね。
当店で三味線を直したり買ったりしてくださった三味線は、”押しさわり”と言いまして、
親指で糸を押して頂いて、さわりをビ〜〜〜んと効かせてほしいんです。
さわり線に糸が触れることによってサワリが効きます。
当店で三味線を直したり買って頂くと、サワリ線と糸は触れていません。
ですので糸を押してサワリをつけて欲しいんんです。
このやり方を、知らない方が多いいと私、感じております。
ですので今回はこのやり方を画像で見せましょ!
このようにやるんです。
まずは三味線の糸巻き部分を膝の上に載せて、このように親指で押して下さい。
こうして、なるべくサワリがビ〜〜〜ンと長く響くように調節して下さい。
(さわりを付けると言います。)
親指で押すことによってサワリ溝に糸が食い込みサワリ線に糸が触れてきます。
一回押してみてサワリが足りなければさらに押します。
こうしてサワリがうまく付いたら三味線を構えます。
これで弾き始めるかというと、まだダメ!ですよ。(笑)
サワリは微妙で三味線を構えると、サワリの響きが変わってしまうのです。
あと舞台ですとライトの明かりなどでも変わってきます。
ですので、三味線を構えたらまたサワリを調整して下さい。
このようにです。
これでうまくサワリが付いたら弾き始めてくださいね。
ここが難しいのですが逆にサワリ線に糸が付きすぎることがあります。
そうしますとサワリの音がビン↓と短く切れてしまうことがあります。
この場合は糸をさわり溝から浮かしてサワリ線と糸を離して、サワリを付け直してください。
このサワリが付いているのか付きすぎているのかの判断が慣れないと難しいかもしれません。
耳を澄ましサワリを聞いてみて下さい。
このサワリの調整が、難しいので東サワリが考え出されました。
東さわりですと東サワリの木が上下してサワリが付きますので、サワリが付けやすくなります。
しかし先生方の中には東さわりで付けたサワリは音が違うとおっしゃる方がいらっしゃいます。
ン〜〜〜サワリは奥が深いです。
三味線亀ちゃんより
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