三味線亀屋 日高洋輔の奮闘記その百四十九”棹割れ直し”
今日は三味線の”棹の割れ直し”をしました。
ご存知の通り三味線の棹は、上棹(かみざお)、中棹(なかざお)、下棹(しもざお)の3つに分解できるものがほとんどですが、
そのそれぞれの棹のつなぎ目である”ホゾ”の部分にヒビが入り、深くまで割れてしまった三味線の修理をする機会がたびたびあります。
三味線の構造上、ホゾの部分に負担がかかる機会が多く、いつの間にか割れてたなど、気づかない間に徐々にヒビが入っている場合もありますので、たまにはホゾ周辺にヒビ割れが無いかチェックし、早めの予防、対処をしておけば、棹取り替えなどの大きな修理に繋がらないかと思います。
”棹割れ直し”は、接着剤を割れた部分に付けて万力で固定して乾かした後、棹を磨き直します。
三味線の材料である紅木(こうき)は見た目は黒っぽい色をしてますが、削ると赤い色をしていて、もともと白いタオルも使っている間にこんな色になります。染料としても使えそうてすね(^ω^)
三味線亀屋 日高