みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
風邪をひきました!喉が痛い!鼻水が出る!
でも熱はない。という風邪です。
先週から1週間もひいていたのですが、やっと治ってきました。
みなさんもお気をつけてください。
さて今回は化繊の糸についてです。
昔は三味線の糸はすべて絹糸でしたが、
絹糸は音がいいのですが、切れるという欠点がありまして、
テトロンやナイロンの糸が発売されています。
三の糸ですとナイロン糸は透明です。
テトロン糸はどちらかというと絹糸のような、色合いをしてます。
ナイロン糸はほとんど切れることがありません。
テトロン糸は絹糸よりはずっと切れにくいのですが、ナイロン糸と比べると、
切れることがあります。
津軽三味線の方はナイロン糸を使います。
弾き方が激しいですので、ナイロン糸でないと糸が持ちません。
テトロン糸は長唄の方や民謡の方が使いますかね。
長唄の方はほとんどナイロン糸は使いませんが、
民謡の方はナイロン糸とテトロン糸使う方のお好みで別れますかね。
地唄の方や小唄の方はほとんど絹糸で化繊の糸は使わないようです。
小唄の方は指で弾きますので、絹糸でもあまり糸が切れませんし、
指の爪も化繊の糸では痛むので、絹糸をお使いになってます。
三味線のジャンルによって使う糸が違うのは面白いですね。
弾き方や曲調によるのでしょうね。
化繊の糸は、二の糸もあります。
一の糸は太いので絹糸でも切れませんから、
化繊の糸はないと思います。
音はやはり絹糸が良いのです。
糸屋さんに聞いたのですが、絹糸を使っている楽器は世界的に、
本当に少ないそうです。
金属弦に絹糸を巻きつけたものはあるようですが、
絹糸だけの糸を使う楽器は、珍しいようです。
音が狂いやすいですので、調弦に気を使いますから、
金属弦にしたり化繊の糸にすると、絹糸には戻れないようです。
日本人は絹の糸の音色を愛して長く大切にしてきたという事ですね。
楽屋などで絹糸の扱いが上手い演奏家の調弦を見ていると、
見とれますよ。
良い音を出るように糸を伸ばしながら、音が狂わない。
なかなかできる事ではありません。
皆さんも調弦が上手い方がいたら、よく観察して自分のものにしましょうね!
三味線亀ちゃん
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