みなさんこんばんは。 三味線亀ちゃんです。
東京もだいぶ暖かくなってきましたが、みなさんのお住いの方はいかがでしょうか。
春になると、演奏会が多くなってきて、私も昨日は1日演奏会のお手伝いでした。
演奏会は出る方は一生懸命練習して、一度きりの演奏ですから私達も気合が入りますね。
皆さんが気持ちよく弾けるように私たちも一生懸命手伝ってます。(^^)
さて前回駒の道付けはご注文を受けてから付けると申しましたが、
前回2の糸の溝から4分の広さに付けると申しましたが、
これはあくまで基本でプロの演奏家の方はこの幅が微妙に好みがあります。
撥で糸を弾く奏法が人によって違うので、例えば2と1の幅は4分でも3と2の幅は若干狭めにすると言われたりします。
津軽三味線などは1の糸がすごく太いので、4分4分の幅にすると1と2の幅が若干狭くなるので、少し1と2の溝を広くしたりします。
ですので4分幅というのはあくまで基本ですので、プロの方はご自分の奏法に合わせて、
幅を変えているということです。
あと溝の大きさや深さも色々変えます。
糸道の溝の大きさは基本的にはなるべく浅くつけます。
糸は振動しますので、だんだん溝は深くなってしまいます。
溝が深くなると糸の振動を止めてしまってよくないと私は思うので、
最初は浅くつけます。
象牙の駒などは象牙が硬いので良いのですが、例えば地唄の水牛の駒などは、柔らかいので、すぐに溝が深くなってしまいます。
ですので、最初は糸道を浅くつけて糸で駒の溝を馴染ませる時にちょうど良い糸溝の大きさになるようにしたりします。
あと駒も普通に付けてみてそれから駒を1と3の向きを逆に付けてみて、音の具合を見てこちら側を1の糸道をつけて欲しいという方もいます。微妙なもんですね。
でも確かに音は違うんですよね。
糸道は簡単なようでなかなか奥が深く、プロの方は自分で糸道は付けるとおっしゃって買って行かれる方も結構いらっしゃいます。(男の方が多いいように思います。)
以上糸道でした。
三味線亀ちゃん
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