こんばんは。 三味線亀ちゃんです。
秋ですね、いい季節になってきました。
なにをやるにもいい季節ですね。
さて前回からの続きですが小唄の糸巻きの良いものは、
黒檀に紅木を張った紅木張りという糸巻きを使うのですが、
昔は紅木の代わりに桑を使っていました。
桑は木目が綺麗に出ますから出来た頃は綺麗でしたでしょうね。
多分桑が無くなってきて紅木に変わってきたのでしょう。
今では桑の糸巻きはないですね。
紅木も段々と少なくなっているので、他の木に変わるかもしれませんね。
この糸巻きも昔はよく使ったようでよく見ますね。
一本の黒檀の糸巻きを螺旋状に削り出しています。
よく『ねじりん棒』と楽器屋さんは呼んでいましたね。
糸巻きを回す時に引っ掛かりが良くて回しやすいと思います。
しかしやはり今では手間がかかりすぎて作れませんね。
こちらの糸巻きはとても珍しいですね。
当店に1本しかありませんでしたが黒檀の糸巻きに薄い象牙が張ってあります。
張ってあるというか象牙の入る部分を掘ってそこにはめ込んでいます。
これも出来た頃は綺麗でしたでしょうね。
象牙はもっと白かったでしょうから。
このように見て来ると糸巻きの手元にいろいろな装飾や材料を使っていますが、
糸巻き金物に入る部分は黒檀ですね。
黒檀の糸巻きはやはり止まりがいいですから。
最近はアクリルの透明な糸巻きを津軽三味線の方を中心に使う方が多いいですが、
やはり先の部分は黒檀を私はお勧めしますね。
使い勝手は黒檀が一番いいと思います。
最近は「ゆるまない糸巻き」という便利なものも出来てきて、
また新しい糸巻きも出て来るかもしれませんね。
当店ゆるまない糸巻きのページ
http://www.e-kameya.com/product/nonslip.html
三味線亀ちゃん
http://www.e-kameya.com/