三味線コラム -No.197 昔の糸巻き。その1(三味線亀ちゃん)

みなさんこんばんは三味線亀ちゃんです。

最近お店を片付けていましたら、色々昔の珍しい
糸巻きが出てきましたのでみなさんに紹介します。

まずは

これ何の変哲の無い糸巻きのようですが、これは白檀でできた糸巻きです。
白檀と言いますとお香に使ったりしますが、昔は三味線の糸巻きにも使ったんですね。
削るといい匂いがします。
多分この糸巻きは白檀で作った三味線につけたと思います。
白檀の三味線!贅沢ですね。今では出来ないでしょうね。
三味線を作るぐらいの大きな材料はなかなか手に入らないと思います。
白檀の三味線を昔見たことがありますが、作ったばかりの時はいい匂いがしたでしょうね。粋ですね。多分小唄の三味線でお気に入りの芸者さんにプレゼントしたのではないでしょうか。みなさん人の持っていない三味線を競って作った時代もありました。


こちらは一見白檀の糸巻きに似ていますが、これは白紅木の糸巻きです。
トチ柄が綺麗に出てるのが分かりますでしょうか。
白紅木は今はほとんど有りませんが一時期白紅木の三味線が流行りまして、
盛んに作られました。その時の糸巻きでしょう。


こちらも一見普通の糸巻きですが、近くで見てみると手彫りで全面に模様が入っています。細かい模様ですね。これも今では出来ないでしょうね。
これは私の想像ですが魔除けの意味もあったように思います。
見事ですね!あまりこのように模様を入れたい糸巻きは滅多に見ません。


こちらは糸巻きの頭の部分に装飾をしています。
私この糸巻きは同じ3本1組の糸巻きだと思っていたのですが、
今回よく見てみると一つ一つ装飾が違いますね。
一番下の糸巻きの装飾は家紋でしょうか。
時々昔の三味線にも家紋を蒔絵で入れた三味線を見ますので、
糸巻きのも入れたのでしょうね。

糸巻き一つにしても面白いですね。
今回はこれくらいにして次回また面白い糸巻きご紹介しますね。

三味線亀ちゃん
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三味線コラム -No.197 昔の糸巻き。その1(三味線亀ちゃん) への2件のフィードバック

  1. 見満雄二 のコメント:

    はじめまして。
    少し質問させていただきます。
    長唄糸巻き(象牙)を別の細竿につけようとしたら、向こう穴に届かないのですが、サイズがいろいろあるのですか?
    長唄は紅木です。別は紫檀で穴に金属です。よろしくお願いいたします。

  2. コメントありがとうございます。
    糸巻きは一丁一丁手で削って合わせますので、
    他の糸巻きを合わせようとしても合うことは殆どありません。
    楽器屋さんに持って行って、合わせられるかみてもらう事をお勧めします。
    うまく合わないことの方が多いいです。

    亀ちゃんより

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