三味線コラム-No.225 撥皮の位置の話。(三味線亀ちゃん)

皆さん改めて明けましておめでとうございます。
三味線亀ちゃんです。
令和2年になりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
当店は小田急経堂駅から近い事(徒歩3分)が
だんだん浸透してきまして、来客者が多いい様な気がしてます。
ありがたい事だなと思って新年を過ごしています。

さて今年1回目は撥皮の位置と言う少しマニアック!?
な事を書こうと思ってます。

撥皮というのは表皮の撥が当たるところに張る
皮が痛むのを防ぐガードの役割の為にするものです。
撥皮の位置というのは長唄・地唄・民謡などジャンルによって違います。
何故かと言うとジャンルによって奏法が皆違うので皮に撥を当てる位置が
違うので撥皮の張る位置が変わります。
亀ちゃんがこれを書こうと思うのは習っている方は
一つのジャンルしか習っていない方が多いいので、
違うジャンルの撥皮の位置など興味深いかなと思って
書こうと思いました。

撥皮はこの様な半月の形をしています。
(例外がありまして津軽や義太夫の方はまた形が違います。)

これを表皮の上に張るのですが、長唄三味線ですと

撥皮って白いので皮と見分けがつかないかと思って、
撥皮の両端と撥皮の上の平らな部分を矢印で記しています。
(分かりにくくてすみません想像力で少し補ってください。)
皮の一番上よりも少し下に張りまして中心より
向かって右より(3の糸側)に張ります。

なぜ右寄りにするかと言いますと撥は1の糸側から3の糸側
に振り下ろしますので、3の糸側に撥先が皮に当たります。
ですので右に寄せておかないと三の糸を弾く場合など
撥皮のない所に撥先が当たってしまいます。
その為に撥皮を向かって右寄りに張ります。

次は地唄や民謡に場合の撥の張り方です。

やはり向かって右よりに張るのですが
胴の上の一杯にかかる様に張ります。
これは長唄より撥を胴の上の方に当てるので
撥皮は上に張ります。
面白いですね奏法によってこんなに撥皮の位置って
違うんですよね。

あと指で弾く小唄ですが

胴の真ん中に上一杯に張ります。
小唄は指で弾いて皮に当てないので、
必要にない様に思いますが、
これは格好が良いから張ります。
撥皮が張っていないと何か
物足りないと言うかそんな感じがします。
家は撥皮張っていますが小唄の三味線で
撥皮を張らないのもたまに見ることがあります。

私の印象ですが関西など西の方で張らない事が
ある様な気がしてます。
東京はほとんど張っている様に思います。

家は結構撥皮は右に寄せて張ります。
と言うのは以前何人かの演奏家の方に
右に寄せて張ってくれと言われまして、
確かに初心者の方など撥で撥皮を剥がす方も
いらっしゃるので右に寄せた方がいいと思い
撥皮を右に少し極端にわざと張ってます。

撥皮は皮の痛みを防ぐものなので、
音的にはない方が良いとされています。
ですので一般的には撥皮は薄い方が良いとされていますが、
薄いと張るのが難しいです。
撥皮ノリをつけるとくしゃくしゃになったりして
失敗したりします。

一般の方は薄いのは避けた方が無難かなと思います。

あとですね、ご自分三味線の撥の当たる皮の場所をよく見ると、
撥皮が張っていないところの皮が傷んでいる場合がある事があります。
この場合少し自分の弾き方を見直すのと次回撥皮を張る時に
その部分に撥皮が、かかる様にずらして張ると良いと思います。

撥皮を見て同じところが傷んでいる様ですと撥の軌道が
一定ですので良い撥の当て方と言えると思います。
ご自分で撥の軌道をチェックする目安になると思いますよ。

以上三味線亀ちゃんでした。

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