三味線コラム-No.228 象牙バチは乾燥に注意。(三味線亀ちゃん)

みなさんこんばんは。 三味線亀ちゃんです。
今年は記録的暖冬のようですがまだまだ寒い日が
続いています。
冬場は乾燥する日が多いいのですが
今日は象牙の撥の乾燥に注意!というコラムです。

象牙は乾燥しすぎると割れが入ります。
象牙はある程度湿度があったほうがいいのです。
ですので梅雨から夏の時期は象牙にとってはいい環境なのです。
何度かコラムにも書いていますが三味線は湿度を嫌います。
今の時期のような乾燥した時期は三味線の皮にとってはいいのです。

なんだか真反対で困りますね。(笑)

当店では象牙の撥を展示しているスペースには一年中コップに
水を入れて置いています。

象牙屋さんのアドバイスもありそのようにしています。
ハギ撥などは特にはいだ部分が隙間が空いてくる場合がありますので注意です。
そもそも象牙は丸いので撥のようにしていると反ってくる場合があります。
乾燥していると反る可能性が高くなるので当店では湿気を保つようにしております。
(後の張ってある紙は象牙を扱うことのできる事業者の登録番号を記したものです。)

皆さんはこのようになかなかいかないでしょうから布に包んで頂くことを
推奨します。
三味線を拭く艶布巾に入れている方が多いいようですが、
たまに色の濃い艶布巾を使うと象牙が黄色くなる事がありますので、
当店ではサラシのような白い布で包むことをお勧めいたします。


布で包むと乾燥から撥を守ってくれますので、
包んで頂いてから撥入れることをお勧めいたします。

私がこのさらしで巻いてみました。

象牙は大切に使えば一生使えますので大事にしてくださいね。

三味線亀ちゃん
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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

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三味線コラム-No.228 象牙バチは乾燥に注意。(三味線亀ちゃん) への2件のフィードバック

  1. keiko のコメント:

    この時期は三味線本体にとっては良いのでしょうが、象牙の糸巻が付いている長唄三味線は、どんな場所に置けばいいのですか?

  2. こんにちは。コメントありがとうございます。
    湿度に影響を一番受けるのは皮ですので、
    皮の環境を整えるのが第一だと思います。
    三味線と象牙の糸巻きを分離して保存はできないので、
    いま三味線を置いてある場所が特に乾燥や湿気が強くなければ、
    その場所でいいと思います。
    象牙の糸巻きは簡単には痛みません。
    以上です。
    参考になればと思います。

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