みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
東京は梅雨が明けて連日猛暑日!です。
みなさんも暑さにお気をつけください。(^^)
明日は当店祝日で休業ですので前日の水曜日にブログ更新します。
さて今日は津軽三味線のお客様の鼈甲撥の直しをしたので
皆さんにどのように直したのかご紹介したいと思います。
津軽の方の鼈甲撥は時々先が折れたり欠けたりします。
その時は諦めずに当店に持ってきてください。
折れたところを直してまた弾けるようにします。
象牙撥は欠けたところは弾けなくなってしまうのですが
鼈甲撥の場合はまた鼈甲を付け直せばまた弾けるようになります。
しかし欠けたかけらの鼈甲をそのまま付ける事はできません。
接着面が小さすぎて付けても弾くとすぐに取れてしまいます。
ですので他の鼈甲を欠けたところに付けます。
この鼈甲の接着は鼈甲の職人さんにしてもらうので
当店も鼈甲の職人さんに出しているのですが
この仕事が見事なのでご紹介します。
こちらの撥は片方の鼈甲バチの先を直したのですがご覧ください。
このように大きく接着面を作って付けます。
このように接着しますとまたハギ入れた所でも弾く事ができます。
この部分が背着面になります。
うちの職人さんは本当に上手で鼈甲の色味や柄も見事に合わせてくれます。
こちらの撥も矢印のところが他の鼈甲でハギ入れしたのですが色味や柄が見事に
合っています。
ただ他の鼈甲を持ってきて付けるだけでもいいのですが職人のこだわりが見えて
とてもいい職人さんだなといつも思っております。
付けた鼈甲はうちの場合少し厚めにしておいてもらいます。
太いところが付けた鼈甲ですがここから家で厚さを調節してしなりを調節したりします。
今回はプロの演奏家の撥なのでご自分でおやりになるということなのでこのままお渡しします。
三味線の修理は繊細なので何人もの職人さんでそれぞれ分担してすることも多いいです。
三味線亀ちゃん
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