皆さんこんばんは。
天神金物でもう一つ重要なのが角度です。
下の写真のように金物には角度が付いています。
三味線している方は分かると思いますが、二の糸巻きはまっすぐ入っていますよね。
しかし一と三の糸巻きは斜めに入っています。
ですので、天神金物も角度が付いています。
この角度が良くないと上手く糸巻きが止まりません。
昔の金物は多分手作りだったので結構いい加減で、角度がまちまちなのが多いいです。
こうゆう金物ですと、いくら糸巻きを直しても上手く糸巻きが止まりません。
こうゆう精度は今の方が良く出来ています。
このように糸巻きがよく止まる為には、良い金物と糸巻き、糸巻きを金物に合わせる技術が必要になります。
いっその事ギターのようにペグ(ネジ)式にすれば良いと思うかもしれませんが、
三味線の曲は、転調があって一気に糸巻きを上げたり下げたりする必要がありますので、今の丸い金物に丸い糸巻きが入っている方がやり易いのです。
現在はゆるまない糸巻きのような、物もでてきましたが、まだまだ糸巻きと金物の関係に三味線屋さんは思いを巡らせる日々です。