日髙洋輔の奮闘記その十八
“かりつぎ”
突然ですが、これはなんでしょう?
三味線は三つに分解することができるのですが、その継ぎての部分を保護するもの。
はい、正解です。
“仮継(かりつぎ)”です。
継ぎては繊細な作りをしているのでしっかり保護します 。
このかりつぎなんですが、一つ一つその三味線に合わせて作られるので、こう見えて
かなり製作時間を要します。
朴の木(ほおのき)という木材で作られていて、材質は柔らかめ。
このような状態から、
カンナで削って、削って、削りたおす、とこんな感じに。
カンナくずで、てんこ盛り…..
そして、紙ヤスリで仕上げ
かりつぎは三味線を運んだり、送ったりする時に欠かせないもの。
先日、海外に行くので、かりつぎを作ってほしいというお客さんがきました。
三つにたたんで、持ち運びする時は必需品です。
海外といえば、ヨーロッパの方は日本文化にすごく熱心なんですね。
漫画、アニメ、音楽、武道、踊りなど、日本の文化が注目されてます。
僕的にはフランス人、いいですね。
突然お店に来て、
お土産に三味線を買っていきました。
粋ですね(°_°)