三味線コラム -No.27-三味線の撥について その二

前回に続いて撥のお話をします。

象牙やべっ甲の撥の良い点は、自分の好きなように、削って形を直す事が出来る事です。

皆さん人それぞれ手の大きさや指の長さが違いますよね。
本来は撥の手元(持つ所)の大きさは、人それぞれ違うはずですし、皆さんそれぞれ撥で糸を弾く力も違いますよね。

ですから、撥の先の厚さも違わなければいけませんよね。ですので、家は客様のお好みに合わせて、直させて頂いてます。

プラスチック撥ではそうはいきません。

この撥直しが難しいんですよ。小さくしすぎたり、先を薄くしすぎたら、その撥は使えませんから。緊張しますね。

ですから一度目は大きめに先も厚めに仕上げます。一度使ってもらって、やはり違和感があれば直します。そしてしっくりいくまで直します。ので、よくお客様とお話ししないといけません。

何か気に入った撥があるとそれを参考にさせてもらいます。

皆さんも、どう直したいかある程度イメージを持っておいて下さいね。師匠の撥と同じにしても必ずしも使い良いとは限りませんよ。

それでも分かんない場合ありますよね。そんな時は家の方で判断して直さして頂きます。その時は、皆さんとよく話させて頂きます。大体今までの経験で、分かります。

家の父ですと大体1回で、お客様の気に入るように直しちゃうんですよね。さすがベテランと思ってしまいます。

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亀ちゃんより

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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

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