三味線コラム -No.28-三味線屋さんに初めて行く時は・・その一

皆さんこんばんは。

三味線が欲しくなったら、今は色々手に入れる方法がありますよね。
でも私は三味線屋さんですので、三味 線屋さんで三味線を買って欲しいので、三味線屋さんで三味線を初めて買う時気をつけて欲しい事を書きます。
(三味線屋さんもたくさんありますので、家の場 合に即して書きます。)

まず、家に来るお客様で、『三味線を始めたいので三味線を下さい。』と言う方がたまにいらっしゃいますが。
これが困ってしまうのです。と言うのは 三味線と言っても色々ジャンルがあります。
(津軽・常磐津・清元・新内・民謡・地唄・小唄・長唄・端唄・河東節・東明流・大和楽等々)まだあります。
それぞれ使う三味線や使う駒・撥等付属品が違ってきます。

ですので、自分が三味線の何がやりたいのか、(例えば津軽三味線をやりたい等)決めてきて欲しいのです。でないと三味線をお薦めする事が出来ない のです。
皆さん何か三味線の音楽を聴いたり、誰か知り合いが三味線をやっていたから、やりたいと思ったのでしょうから、聞いた場合はそれがどのジャンルの 三味線なのか、調べて欲しいのです。
また誰かやっていたのでしたら、その方は何の三味線をやっていたかまたはやっているのか、聞いて欲しいのです。

例えば津軽三味線がやりたいのに、長唄の三味線を使うと、全然津軽三味線の音がでません。
ある程度駒や糸撥等を替えて近づける事は出来ますが、結局はまた津軽用の三味線を買い替えるようになると思います。

日本の楽器は欧米のように多くの国が、アイデアを出し合って、ジャンルごとに、楽器の形が大きく違いますが、日本の三味線の場合、鎖国状態が長く 他国からの影響を受けない時間が長かったので、形は三味線の形で、駒や撥や糸等の種類、皮の厚さによって音の違いを出していると思います。(これは私の考 えです。)

ですので、初めて三味線をやる方には、三味線は三味線(ジャンルによって三味線が違うと気づかない。)だと思っている方がいらっしゃるのだと思います。

『三味線を買いに行く時はジャンルを決めてから』です。

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亀ちゃんより

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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

当店亀屋邦楽器に色々な取材の依頼や修学旅行の学生さんがいらっしゃいます。 その時の取材や訪問の様子を掲載しております。また亀屋が注目する邦楽の話題を提供します。メールで私に演奏会の紹介して頂ければ載せていきたいと思います。(邦楽の演奏会に限ります。)ぜひ覗いてみて下さい。亀屋邦楽器(http://www.e-kameya.com/)
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