皆さん今晩は。
9月30日(月)から、当店亀屋邦楽器の修理のページをリニューアルしました!
ホームページを初めて10年程ですが、初めて修理のページを作り直しました。
以前から、修理の所がなんか伝わっていないなーと思っておりまして、
どうしたらいいかな?と思っておりましたが、今回思い切って新しくしました。
三味線の修理って以外と手間がかかるんですね。三味線の木は花林とか紫檀・紅木とか硬い木ですので、ヤスリで削ったりノミで突いたりカンナで削ったりするにも、時間が掛かるんですね。
私たちは大工さんの似た道具を使うんですが、刃先の付け方が違うんですよ。
大工さんが削るよりも硬い木を削るのではの研ぎ方の角度が違います。
私たちは大工さんと比べて硬い木を扱いますので、刃物の刃を立てて(鈍角)に研ぎます。
でないと、硬い木の場合すぐ刃が欠けてしまいます。
刃を立てると、削れている時間が短くなりますので、すぐまた研ぐ事になります。
削ってんだか研いでんだか分からなくらい頻繁に研ぐ事もあります。(笑)
三味線を削ってから砥石で磨くのですが、これも時間が掛かります。硬い木は力を入れてごしごし磨かないとなかなか磨き上がりません。
と言うように三味線の直しは時間が掛かります。
今回は修理の内容ごとに順を追って画像を載せていますので、見て見て下さい。
修理の進行がイメージ出来ると思います。
画像をクリックすると画像がギューンと出てきますからね。(笑)
紅木なんか磨いていると手が真っ赤になってきます。その辺の所も画像で確認出来ると思いますよ。
当店に三味線をお客さんが持っていらっしゃると三味線もお客様の個性が乗り移っていると言うか、最初は無個性の三味線だったのが、個性的な三味線になっていて面白いなと思います。
でも当店に修理に出してくれる三味線は幸せだと思います。それだけ使われたんですもんね。使わなければ痛みませんから修理の必要がありません。お客様の練習が三味線の修理と言う形となって当店に戻ってくるのです。
私は修理の痛んだ三味線を見るのは好きです。一生懸命使われたわけですから。
また当店で直して綺麗になってまた使われるわけですから、三味線は何度も何度も修理して長く使う楽器ですから。
皆さんもどんな修理があるのかなと、今回のリニューアルされた当店の修理のページを見て見るのもいいかもしれませんよ。