三味線コラム -No.32-皮の状態を見破るために。

みなさんこんばんは。今回は皮の張替えの時期についてお話しします。

皆さん張替えはいつしますか?
まあ当然皮が破れたら張り替えますよね。その他は張替えますか?
破れるまで張り替えないなんて方はいませんか?
それ も良いですが、三味線を良い音で弾き続けるのには、破れる前に音が落ちたのを感じなければいけません。
破れる前に張替えの時期を決める方法をお教えしま しょう。

とは言っても私が良いと思う方法ですので色々ご意見はあるでしょうけれど一つの方法と思って下さい。

まず張り替えたばかりの三味線があります。良い音ですね。素晴らしい音がします(笑)その時の駒の位置を見て下さい。音緒から、大分離れた位置にありませんか?
長唄ですと指二本位の位置でしょうか。

その時の音をよく感じて下さい。それがその三味線のベストの音です。
皮も年月が経ちますと段々皮が緩んできます。そして音も段々落ちて来ます。
その時ベストの音にするにはどうしたら良いでしょうか?

一つの方法として駒を締めると言う方法があります。駒を締めるとは、駒を音緒のある方向にずらす事です。

こうしますとまたベストの音になります。
このようにして年月が経って皮が緩くなり、音が落ちるにしたがって駒を締めていきます。
そうしてもう音緒のすぐそばまで、駒が来ても自分が感じるベストの音が出なくなったら、張替えの時期です。

まあ駒を締めると音が良くなりますが、舞台の遠くまで通る音が出なくなりますので、あり締めすぎるのもどうかなと思いますが、一つの目安になると思います。

津軽の方なんかは、駒の位置が大きく違いますが、音をベストに保つ為に駒を締めると言う事は、よくやるテクニックです。

どうでしょうか。自分の三味線の音に耳を澄ませて、音を感じてみて下さい。

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亀ちゃんより
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