今日は撥の話です。撥はジャンルで色々ですよね。津軽の撥と地唄の津山撥を比べると、あまりに違うので、同じ撥と呼んでいいか、迷う程です。
撥と言えば、べっ甲撥、象牙撥が、昔から使われていますが、最近高いですからね、地唄の津山の象牙撥(七寸八分)なんか、100万以上します!(象牙・べっ甲は現在輸入禁止です。)
象牙撥には丸撥とハギ撥があります。丸撥とは同じ象牙で、撥全体を作った象牙撥です。(いわゆる無垢)ハギ撥とは、材料が足りなくて、撥を握る所の一部に他の象牙を継ぎ足しています。
でも値段が、丸撥の半分ですから、お得感はあります。撥は弾く所が命ですから、皆さん撥先をよく見て下さい。象牙には目がありますから、必ず木の 年輪みたいな目がありますが、この目がありますと、長い間に撥先がギザギザになって、糸切れの原因になります。ですから、なるべくプラスチックのように、 目が無いものほど良いんですよ。
我々も象牙撥を見るときはまず撥先をじっとにらみます。(笑)
象牙撥は『撥先が命です。』