三味線コラム -No.33-三味線の象牙撥について。

今日は撥の話です。撥はジャンルで色々ですよね。津軽の撥と地唄の津山撥を比べると、あまりに違うので、同じ撥と呼んでいいか、迷う程です。

撥と言えば、べっ甲撥、象牙撥が、昔から使われていますが、最近高いですからね、地唄の津山の象牙撥(七寸八分)なんか、100万以上します!(象牙・べっ甲は現在輸入禁止です。)

象牙撥には丸撥とハギ撥があります。丸撥とは同じ象牙で、撥全体を作った象牙撥です。(いわゆる無垢)ハギ撥とは、材料が足りなくて、撥を握る所の一部に他の象牙を継ぎ足しています。

でも値段が、丸撥の半分ですから、お得感はあります。撥は弾く所が命ですから、皆さん撥先をよく見て下さい。象牙には目がありますから、必ず木の 年輪みたいな目がありますが、この目がありますと、長い間に撥先がギザギザになって、糸切れの原因になります。ですから、なるべくプラスチックのように、 目が無いものほど良いんですよ。

我々も象牙撥を見るときはまず撥先をじっとにらみます。(笑)
象牙撥は『撥先が命です。』

storepresident
亀ちゃんより
http://www.e-kameya.com/

アバター画像

亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

当店亀屋邦楽器に色々な取材の依頼や修学旅行の学生さんがいらっしゃいます。 その時の取材や訪問の様子を掲載しております。また亀屋が注目する邦楽の話題を提供します。メールで私に演奏会の紹介して頂ければ載せていきたいと思います。(邦楽の演奏会に限ります。)ぜひ覗いてみて下さい。亀屋邦楽器(http://www.e-kameya.com/)
カテゴリー: コラム パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください