三味線コラム -No.34-駒の話をします。

こんばんは。今日は駒の話をします。
駒は三味線の音を決定する、重要な要素だと思います。駒が悪いといくら他が良くても、三味線は鳴りません。

駒の良く出来た物、よく出来た長唄の象牙の駒や石井さんの地唄の駒はまさに芸術品です。とても美しい!!美しくて良く鳴ります。象牙の駒は家にありますから、ぜひ見てみて下さい。同じ象牙の駒でも、出来が良いのと悪いのとは値段が全然違います。音が違いますからね。

色々な音の好みがありますので、一概には言えませんが、現在の音の好みから言うと、薄く出来た物程、良い音がします。薄く作るのは、難しいので駒職人の技術の見せ所です。

薄いと言う事は、壊れやすいですから、弾き手の取り扱い方も重要ですよ。津軽の方等は、竹駒をご自分で手直しする方もいらっしゃいます。

昔は駒作りの名人がいたようです。前田の駒・駒庄さん等は有名だったそうです。昔は駒を作るだけの職人もいたんですよね。今はそれだけではとても食べていけません。

義太夫の駒等は、昔の駒の方が鳴るので、義太夫を弾く方は、昔の駒を探しています。家にも時々問い合わせがあります。骨董屋さん等色々探しているようです。でも今はなかなか見つからないようです。

駒の種類だけ見ても三味線のジャンルの豊かさがよく分かります。千差万別色々です。津軽の駒等形が色々あって何種類あるか分からない位です。短い の長いの、穴が2つあいているもの3つ空いているもの。穴の真ん中に心棒のような物が入っているもの。昔は舟型と言うのが流行った時期もありましたが、今 はあまり使いませんね。

皆さん一度自分の使って言る駒をじっと見つめてみてはどうですか?

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亀ちゃんより
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