日髙洋輔の奮闘記その三十五
“木材”
これは三味線の棹が右から順に
原木(荒木)から仕上がっていく工程の写真です。
右の、荒木(あらき)と呼ばれる状態から
段々と左のように三味線の棹は出来ていきます。
この木材は、水にも沈む硬い木で、深い赤色をしており、紅木(こうき・レッドサンダー)と呼ばれます。
こちらは胴の荒木(原木)です。
花林(かりん)という材料からできており、
四枚の板を合わせて作られます。
質の高い三味線の胴の裏側には、
ノミで一本一本彫られる”綾杉彫”(あやすぎぼり)という加工がされます。
昔は、樫(かし)や紫檀(したん)の木材で三味線は作られていました。
今は紅木や花林の木材が主流となってます。
三味線は一見、一つの木材で作られているように見えますが
棹は紅木、胴は花林、糸巻きは黒檀という木材でつくられてます。
でも、お稽古用の三味線は基本的に棹も胴も花林でできています。
そういえば、花林の三味線といえば、
お店に入って間もない頃に
新しい三味線の棹と胴を、はめ込む作業をしていた時
勢い余って、
棹を真っ二つに割ってしまったことがありました。(ー ー;)
あのときは頭のてっぺんから、徐々に血の気が引いてゆくのを感じたことを今でも思い出します。
一瞬、お店を辞めようと思い
ました。
今日はなんだか風邪気味なのか、なんなのか、頭がボーとして、
眠い(´-`).。oO
最近、急に寒くなってきました。
皆様も風邪にはお気を付けくださいm(._.)m