三味線コラム -No.47-象牙の糸巻きの止まりについての考察。

皆さん今晩は。今日は象牙の糸巻きについて書きます。

象牙の糸巻きは、上手く止まるようにするの難しいんですよ。

象牙は黒檀の糸巻きより硬いですから、きちっと合わせると長く何もしないで使えるのですが、少しでも合わないと、からからと糸巻きが落ちてしまって使いにくいと言われてしまいます。

象牙の糸巻きも自然の物ですので、硬いのから柔らかい物まで色々あります。良い物はやはり硬くてプラスチックのように象牙の目がない象牙の糸巻きが良いです。

象牙の糸巻きもやはりハード材です。

でもプロの演奏家はすごいですよ。どんな糸巻きでも演奏中きちっと糸巻きを止めますからね。私もすごいなーと思ってみてます。

象牙の糸巻きはご自分でいじらない方がよいですよ。なかなか上手くご自分では直せませんから。

でも応急で直すのによくやるのが、墨を象牙の糸巻きが金物とあったっている所(色が変わってます。)に塗る事です。墨汁はダメですよ。墨には膠が含まれていますので、それで止まるようになります。

あくまで応急ですので、一時期です。最終的には三味線屋さんで直してください。

象牙は最近お値段が高くなってますので、皆さん大事に使って下さいね。

象牙は長く使うとあめ色(象牙色)に色が変わって来ます。この色具合で象牙の糸巻きがどれくらいの年数経っているか分かります。

象牙の糸巻きには金物が高いですけど22kの金物が良いですね。22kの金物は柔らかくて、硬い象牙の糸巻きにまとわりつくようになりますので、止まりが良くなります。硬い象牙に硬い金物ですと、喧嘩しちゃうんですよ。『柔よく剛を制す』です。
(笑)

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亀ちゃんより
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