みなさんこんばんは。
東京ももうすぐ梅雨に入ります。
この時期は、三味線の皮には注意が必要です。
湿気は皮に大敵です。
この時期から秋のタイフーシーズンまでは、注意が必要ですが、
梅雨時は一番皮の管理に気を使います。
皮と三味線の胴は水に溶ける接着剤で、ついていますので、
湿気が強いと接着が甘くなって、皮がズレる事がありますし、
演奏後皮に湿気が残っていると、皮が破れることがあります。
良くこの時期の裏皮が破れますが、演奏中の汗を付けたままにすると、裏が破れます。
当店は最近海外にも三味線を修理したり販売して送るのですが、
ヨーロッパやアメリカですと比較的気候がドライですので、
あまり皮が破れないように感じますが、
台湾や東南アジアなどに送った場合、皮が破れる事があります。
一概には言えないと思いますが、やはり、湿気は三味線の皮には良くないと思います。
この時期のお三味線のお手入れの仕方ですが、三味線を弾いたら、つやぶきん等乾いた布でよく拭いて下さい。
体の汗などか付いていると棹の艶も悪くなりますし、皮が湿気を吸ってしまいます。
通常三味線は何十年も使えますので、三味線を演奏後に拭くのと拭かないのでは、数十年後に三味線の艶が大きく変わってきます。
子供だと思って可愛がって下さい。
その後当店の場合、和紙、付属のビニール袋に入れて頂いて、口元をヒモでギュッと結わいて下さい。
この口元をギュッと結わくのがコツのようで、プロの演奏家は口元をギュッと紐で締めていますよ。
あと和紙も一枚ではなく、三枚位使っている方もいます。
あまり重ねるとカバンに入らなくなりますので、二枚ぐらいが適当でしょうか。
最低限ここまでして保存して下さい。
この後布袋の胴袋や長袋に入れるとより丁寧ですね。
こう申しますと、梅雨時は演奏を控える方もいるのですが、これは本末転倒ですので、やはり練習は何時ものペースでした方がいいと思いますよ。
いまは昔と比べると家の気密性が格段に良くなっているので、クーラーをかけたり、湿度を上手く調整して頂ければ、宜しいかと思います。
プロの演奏家の方の中には楽器部屋を作って、一年中エアコンを入れている方もいらっしゃいます。
皮が破れて張り替えるよりずっと経済的だそうです。
まあ一般の方は、自分のお家で一番湿度が一定で温度が上がり過ぎないお部屋に置いておくのがよろしいのではないかと、私は思います。
今回ご紹介した、当店の和紙の販売ページ
http://www.e-kameya.com/product/accessory/washi.html
亀ちゃんより
http://www.e-kameya.com/