三味線コラム -No.105 三味線の胴の丸みについて。

皆さん今晩は。

今日は前回に続いて胴についてです。
胴の丸みについて書きたいと思います。

前回お話ししたように胴の寸法に胴の表面の丸みは入っていません。

ですので胴の丸みは時代によったり、職人によったり、地域によったりします。

現在ですと長唄胴が一番丸みが小さく大きくなっていくにつれて丸みが強くなります。
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これは私の意見なのですが、弾き方に影響があるのではないのでしょうか。
津軽三味線の演奏家は結構三味線を前後に動かしますね。
撥も弾く位置を変えますので、胴が丸い方が胴の部分を動かし易いですよね。

家には昔の三味線も修理でよく来るのですが、私の印象ですと、長唄の三味線は丸みが強くなり、地唄の三味線は丸みが弱くなっているように思います。

三味線全体に言えるのですが、最近は段々地域差やジャンル差が無くなって来ているように感じます。

弾き易い三味線というのは共通なのでしょうか。

でも三味線は庶民に愛されている民族楽器ですので、まだまだ多様な胴の形があります。

胴を作る方から言いますと、胴に丸みがある方が木目が綺麗に出ます。
ですので胴の職人から言わせると長唄の胴が一番木目が出にくく難しいということになります。
最後に長唄胴から五厘大を上から撮った画像を並べます。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、比べてみてください。

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亀ちゃんより
http://www.e-kameya.com/

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