三味線亀屋 日高洋輔の奮闘記その百四十三”糸巻きすげ”
糸巻きすげをしました。
最近では専用の機械で、糸巻きをすげてある(削ってあわせてある)三味線が多い傾向にあり、確かに荒削りはとても早く削れるのですが、
最終的な糸巻きの微調整(止まり具合)は手作業でないとできませんので、うちは始めから手作業で糸巻きを削ってます。
どのように削るかというと簡単に言えば鉛筆削りのような感じで、
金具にピシャリと合うように、正確に削らなければいけません。
0.5ミリ、削り過ぎてもだめですので、少しでも気を抜いたら、削り過ぎで使えなくなっちゃいます。
削り過ぎると糸巻きは必要な長さが足り
なくなり、見た目も悪くなるのです。
糸巻き削りは、一見簡単にみえますが、時を重ねる程、これほど難しい修理も無いようにも思えるんですよねぇ。
”糸巻きすげ”には、持続的な集中力と技術力、忍耐力も必要なのですね(^。^)
親方いわく、今はヤスリや機械を使いますが、昔の職人は小刀(ナイフ)で”糸巻きすげ”をしてたそうです。!(◎_◎;)