みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
今日は紅木の三味線の色の変化について書いてみます。
舞台用の三味線は紅木の三味線が多いのですが、
この紅木の三味線は面白い特長がありまして、
荒木(三味線になる前の原木の状態)から、
三味線を作ると最初は赤いんです。
それが段々と赤から黒くなっていきます。
画像を見てもらうと分かると思いますが、上の最近作った三味線は下の三味線より
大分赤いのが分かりますよね。
この三味線は綺麗に赤くなっていますが、最近古い荒木が多いいので、
三味線を作ってみるとすでに黒くなっているところがあったり、
赤く残っているところがあったり、まだら模様になっている事もあります。
一部赤くなっている画像を載せますね。
この画像は分かりやすいと思うのですが、真ん中に赤く残っている所があり、
周辺が段々黒くなっていっているのが確認できると思います。
三味線が出来てこのような赤と黒が棹全体に出た時は、
少しお店に置いておき、ある程度全体が黒くなるまで置いておきます。
そうですね1ヶ月から1ヶ月半である程度黒くなるかなと思います。
なぜ三味線が黒くなるかと言うと、木に鉄分が入っているので、
空気に触れると段々黒くなってくると言う話を聞いています。
黒くなり方も真っ黒になる三味線もあるしある程度赤味を残して、
そこで止まってしまう三味線もあり様々です。
面白いですね。
色が徐々に変わっていくなんて木材でなければ楽しめませんよね。
三味線亀ちゃんとしては黒くなった三味線は赤くなりませんので、
三味線を作ったら最初の赤い三味線を楽しんでいただきたいな〜〜
と思います。
この秋は張替えが多くなってます。
夏に気候の変化が激しかったからだと思います。
皆さんも演奏会前に三味線のチェックを怠りなく!
修理の時は亀屋邦楽器をよろしくお願いします。(^^)/
三味線亀ちゃん
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