三味線コラム-No.223 珍しい撥の話。(三味線亀ちゃん)

皆さんこんばんは三味線亀ちゃんです。

寒くなってきましたね。
乾燥してきましたね。
お肌にはよくないかもしれませんが
乾燥して来ると三味線の音がよくなりますよ。
お客様とお話しすると演奏会用の三味線を
演奏会の前にしか弾かないので皮が破れると
もったいないと言われることがあります。
でも季節のいい時には三味線を弾いてくださいね。
皮はいずれ破れてしまうので弾いた方がいいですよ。
天気のいい時に気持ちよく弾きましょうね。
弾いた後は必ず和紙袋に入れてくださいね。

さて今回はお客様に珍しい撥を頂いたので、
ご紹介しますね。

こちらの撥なんですが、

こちらの一番右の撥なのですが撥先が狭くて全長が長いです。
こうゆう撥はたまに見るのですがですけどこの撥が珍しいのは
地唄用の津山撥ということです。


このように撥先がキュッと細くなっているのが津山撥なのですが、
このような津山撥を見るのは初めてかもしれません。

撥先もこんなに狭いんです。

よく長唄の撥で古いこのような撥を見るのですが、
浮世絵でよく書かれているのはこのような撥先が狭く
長い撥ですね。

でも地唄用の津山撥は珍しい!
今のような地唄の津山撥は古い時代にはないと聞いていたので、
珍しいと思ったわけです。

もしかしたら普通の撥から津山撥に移行する
津山撥の初期の頃のかもしれませんね。

色々なことを考えさせてもらう撥でした。

三味線亀ちゃん
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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

当店亀屋邦楽器に色々な取材の依頼や修学旅行の学生さんがいらっしゃいます。 その時の取材や訪問の様子を掲載しております。また亀屋が注目する邦楽の話題を提供します。メールで私に演奏会の紹介して頂ければ載せていきたいと思います。(邦楽の演奏会に限ります。)ぜひ覗いてみて下さい。亀屋邦楽器(http://www.e-kameya.com/)
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