みなさんこんばんは。 三味線亀ちゃんです。
東京も梅雨が明けていきなり暑いです。(汗)
この夏は外に出づらいようですので三味線やりましょうね!
三味線をたくさん弾くと皮に付いている撥皮が痛みます。
そうしますと張り替えなければいけませんよね。
今はシール式の撥皮もありますが今回は昔からの撥皮の張り方を
詳しくご紹介しますね。
撥皮を平らにならすのに私たちは竹べらを使いますが、
なかなか家庭にはないでしょうから今回はスプーンと
撥でやってみますね。
今回必要なものは以下です。
撥皮ノリは当店で販売しているものを使います。
今回津軽用の撥皮とその他の半月の撥皮の張り方をやってみたいと思ってます。
今回のブログでは半月の撥皮をスプーンで付けてみますね。
まずはスプーンで撥皮をしごきます。
表面になる方に撥皮が反るようにしごきます。
撥皮はノリがつくとそちらに反ってきますので
あらかじめ逆方向に反らせておいた方が付けやすくなります。
台紙を敷いて撥皮の裏側(撥皮は表はつるっとしていて裏は少しザラザラしています。)
裏側にノリをつけて指で伸ばします。
撥皮ノリはサラサラしていますので薄く伸ばしていきます。
台紙にはみ出すくらいの量を付けてください。
撥皮を皮の上にのせます。のせる位置は小唄の場合は真ん中で上はいっぱい。
他の撥で弾くものは少し三糸の方に寄せてのせます。
撥は三の糸方向に弾きますので三の糸の方に寄せた方が撥皮をはみ出して
弾くことがなくなります。
この三味線は地唄なので上いっぱいに張りますが
長唄ですと少し下にずらしてはります。
ジャンルによって奏法が違いますので撥皮も奏法に合わせて張ります。
指で付けた時点で大分撥皮は平らになっているのですが
まだ撥皮と皮の間にノリが残っているのでスプーンの柄で撥皮の外に
こそぎ出します。
撥皮が平らになるように余計なノリをとってください。
さらにタオルでノリをこそぎ出します。
この時にタオルに少し水分があると
やりやすいです。
我々は唾液を少しつけるのですが(失礼)
抵抗がある方はそれくらいの少量の水をちょっと付けてください。
水をつけすぎると皮は水に溶ける接着剤で付けているので
皮がずれてしまいます。
ノリが外に出ると皮にノリの跡ができますので、
タオルで拭き取ってください。
ノリは水分に溶けます。
以上完成です。少し三の糸側によっていますよね。
撥皮の外側が痛んでいたら撥の癖ですので、
そこを覆うように撥皮を以前よりずらして付けるといいと思います。
以上です。
今回使った撥皮ノリ200円(税別)や撥皮は以下の当店のページで販売してます。
https://e-kameya.com/accessory/bachikawa.html
亀ちゃんは今月夏休みをいただきますので次回のブログは
9月6日(木)を予定しています。
三味線亀ちゃん
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