三味線コラム-No.292 刃物を研ぐときは。

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。
今年も2週間ほどで終わりですね。
亀屋は今年は結構忙しかったです。
特に9月10月11月は特に忙しく従業員共々遅くまで仕事をすることがありました。
しかし忙しいのはお店としては良いことでしたのでありがたく思っております。

さて今回は刃物を研ぐということです。
我々は気を削ったりしますので鉋や鑿、ナイフなどを研ぎます。

基本的には荒砥と仕上げ砥を使っています。

こちらは昔から使っている#1000番位の砥石です。
合成砥石ですが一般的に使われている物だと思います。
我々は料理人さんや大工さんと違い固い木を相手にしておりますので
一回研げば長く使えるわけでなく結構頻繁に研ぎます。
一日に何回も研ぐこともありますので仕上げ砥は通常は使いません。


仕上げ砥を使うときは仮継を削る時とか三味線の材料より柔らかい木を削るときには
仕上げ砥で研ぎます。
こちらで仕上げた刃物は結構長い間研がずに使えます。
三味線でも仕上げ砥まで使った方が切れ味は良くなるのですが長く使えることはないので
研ぎは我々は手数で勝負です。

ここ数年ダイアモンド砥石というのを見つけてこちらを荒砥がわりに使っております。

こちらは鉄で出来ていますのであまり研ぎ続けていても表面が凸凹になる事が少なく
砥石を平らにする手間が省けます。
荒さも色々あり便利です。ダイアモンドがまぶしてあるのでよく削れます。
刃物がかけた時など荒い目で欠けがなくなるまですぐに研ぐ事ができます。

水を入れられる研ぎ用の桶も見つけましてこれに砥石を渡して使っています。
水で重くできるので下が安定して便利です。
お店の脇で地味に研いでます。(笑)

最近鑿や鉋を使う職種が減った様で道具が見つかりにくくなっているのが悩みです。
結構研ぐので刃がなくなってしまいますから。

以上です。
亀ちゃんコラムも今年が最後です。
今年はこのコラムを読んでいるとお客さまに言われる事が増えました。
とても嬉しくて何よりもモチベーションになっています。
コラムの記事からお問い合わせを頂くこともあります。

色々苦労しておりますが続けていてよかったなと思っております。
来年(平成5年)は1月20日(金)から始めようと思っております。

どうぞ来年もご贔屓にお願いいたします。(* )⁾⁾

三味線亀ちゃん
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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

当店亀屋邦楽器に色々な取材の依頼や修学旅行の学生さんがいらっしゃいます。 その時の取材や訪問の様子を掲載しております。また亀屋が注目する邦楽の話題を提供します。メールで私に演奏会の紹介して頂ければ載せていきたいと思います。(邦楽の演奏会に限ります。)ぜひ覗いてみて下さい。亀屋邦楽器(http://www.e-kameya.com/)
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