三味線コラム-No.315. べっこう撥についての考え。

みなさんこんばんは。
今日は全国的に寒いようですね〜〜
あんなに夏暑かったのに季節は必ず巡ってくるのですね。
今年最後のブログになります。どうぞよろしくお願いします。

前回象牙撥について買いたので今回はべっこう撥について書きたいと思います。
三味線の撥は多様な種類があります。
それだけ撥は三味線を弾くために大切なんだな〜〜
と思います。

演奏家の方によっては三味線より撥を重視している方もいらしゃいますからね。
べっこう撥は主に津軽、地唄、民謡三味線の音楽で使いますね。
地唄三味線は舞台用ではなく練習用で使いますね。

べっこう撥は”しなりがよく出る”というのが最大の特徴でしょうか。
このしなりを利用してみなさん弾きますので、
楽器屋さんはこのしなりを演奏家に合わせて作れるというのが腕の見せ所です。
先を削るのか根本の方を削ってしなりを出すのか。
撥の事が分かっていないとうまくしなりは出せません。
脇の部分のカーブを変えてしなりを替えることもあります。

ですので新しい撥を買うならば大きめで厚めのべっこう撥を買うと後から直せますので
おすすめです。
今なかなかべっこう撥は材料がなく厚くて大きな撥は少ないですが、
楽器屋さんに相談するといい撥を持っているかもしれませんよ〜〜

中古でいい撥があればもちろん”買い”ですが、べっこうは柔らかいので減るのが象牙より
早いですので状態の良いべっこう撥は少ないのが現状です。

もし持っているならば大事に使ってください。
べっこう撥は落として撥が欠けても他のべっこうをそこに付ければ象牙と違って
またその部分で弾く事ができますので、諦めずに相談してください。
色々やりようはありますから。

最近あるお客様が三味線を使って眠る時に流す音楽を作ろうと思っていると、
お聞きしました。
わたしすぐに合点がいきまして、三味線は自然の材料でほとんど出来ているので、
多分寝る時には最適なのではないかと思いましたしきっといい音楽ができるのでは
ないかと期待しております。

今年は皆様にご贔屓頂いて大変ありがとうございました。
今年は一年おかげさまで忙しくさせていただきました。
今も年内の仕事の事が頭を駆け巡っております。(笑)
ご来店くださった方に”ブログ見てます!”と言われるのが何よりのモチベーションです。

三味線の事は大概書いておりますので疑問がありましたら検索してみてください。
何かヒントになる事が書かれているかもしれませんよ〜〜〜

来年平成6年(2024年)は1月19日(金)に書き込もうと思っております。

三味線亀ちゃん
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亀ちゃん(亀屋邦楽器) について

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