日髙洋輔の奮闘記その十五
“琴の修理”
お琴が古くなると、木が縮むため、四分六板(しぶろくばん)という板がこのように剥がれてきます。
なので、先を削って、接着剤を付け、ハタガネで止めていきます。
こんな感じです。
そして、乾いたら箏糸を通し、糸締めをしていきます。
しかしながら、
古いお琴の糸締めは大変。
まず、締めても、糸が思うように止まらない(>_<) (糸を止める木がすり減っているため)
次に、様々なパーツが外れやすくなっている。
昔は”にかわ”という接着剤を用いていたので、何かの拍子で取れてしまう場合が多い。
やっていくうちに、修理が必要な部分がだいたい出てきて、つい修理するのだが、
修理代は制限されているので、
その狭間で、いい音色がでるように、仕上げていくのは、結構
悪戦苦闘を繰り返す日々です。