三味線コラム -No.38-象牙撥の黄ばみは直ります。

みなさんこんばんは。

最近象牙撥の磨き直をよくしてます。

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画像左のように象牙撥が黄ばんでいる方結構いらっしゃるのではないでしょうか?

プラスチック撥は長い曲を弾いて手汗をかいて滑って弾きにくなる時がありますが、
象牙撥ですと汗を吸ってくれて、最後まで良くグリップします。
そのかわり長く使っていると汗染みで黄ばんできてしまうのです。
よく指の形に黄ばみが出来ている時があります。
撥の持つ所の目安になっていいかもしれませんが。(笑)

右の撥はいま磨き直している途中ですが、左の撥のように黄ばんでいました。
見ての通り結構黄ばんでいる撥はきれいになります。

撥の表面を少しノミでハビキますと、表面の黄ばみがとれて下地のきれいな象牙色が出てきます。
右の撥はノミでハビいた状態なので、これを磨くともう少し白くなります。

皆さん撥が黄ばんでも諦めてはいけません。
また元の象牙の白さが蘇る可能性があります。

このように白くなる場合がありますが、あまり黄ばみが奥まで染み込んでいると、
磨き直しても黄ばみが完全にとれない事があります。

これはケースバイケースです。
家にお持ち頂ければ、ご相談に載らせて頂きます。
お値段は磨きの手間の具合で5,000円〜20,000円の間位でしょうか。
象牙の撥は今高いですから、やってみる価値はあるかもしれませんよ。

亀ちゃんより
http://www.e-kameya.com/

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当店亀屋邦楽器に色々な取材の依頼や修学旅行の学生さんがいらっしゃいます。 その時の取材や訪問の様子を掲載しております。また亀屋が注目する邦楽の話題を提供します。メールで私に演奏会の紹介して頂ければ載せていきたいと思います。(邦楽の演奏会に限ります。)ぜひ覗いてみて下さい。亀屋邦楽器(http://www.e-kameya.com/)
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