三味線コラム-No.265 駒の糸道の件。

みなさんこんばんは。三味線亀ちゃんです。

最近このブログを見ていると言ってくださる方が
いらっしゃいます。
亀ちゃんすごく嬉しいのですが慣れてないので
どう反応していいか分からない時があります。(恥)
もし反応がなかったら私とても喜んでいるので
ご理解ください。(笑)

さて今日は駒の糸道について書きます。
三味線の駒には必ず糸をのせる為に溝(糸道)がついています。

この糸道の幅は真ん中の2の糸道から通常は4分と決まっているのですが
これはあくまで目安で例えばプロの演奏家の場合糸道を付けずに
お渡しすることがあります。

なぜかというと糸道の幅や深さは好みがあるので少し狭かったり広かったり溝が浅かったり深かったり好みがあります。

ですのでプロの演奏家の方の中には自分でこの糸道を付けるという方が結構いらっしゃいます。

演奏家のタッチというのは繊細だなと思います。

糸道は浅い方がいいと言われておりますが当店が付けるときは始めたばかりの方もいらっしゃるので糸が弾いていて外れてしまわない様にわざと少し深めに付けています。

もし浅い糸道がご希望の場合は遠慮なくおっしゃってください。
そして1の糸は太いので少し太めに3の糸は浅く付けております。

駒の糸道は糸と擦れていずれ深くなるので浅目がいい様に思います。

あと津軽の竹駒の様に糸がのっかる部分に象牙や舎利等が付いている駒もあります。
この場合下の竹まで糸道が行かない様に気をつけながら付けます。

下の竹までいってしまうとのっている白い部分の象牙とか舎利が折れてしまうことがあります。
みなさんもご自分で付けるときはご注意ください。

当店では溝を付けた後に使用後の三味線の糸に溝をのせて少ししごいて
馴染ませています。2の糸ぐらいが太さ的にちょうどいい様に亀ちゃんは思います。

以上糸道を付けるにも色々考えながらやっております!
というお話しでした。

三味線亀ちゃん
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